2009年4月19日

赤潮の奇跡


うちの隣のお寺の桜が咲きました。
(永源寺桜と言うらしい・・)

毎年この桜が咲くと、爆釣のシーズンです。

前回の突然の嵐による「ボウズ」のキズがやっと癒えたわしは
(風邪ひいて寝込んでました・・)

「どれどれ・・」とWEBでメバル情報を探し始めました。

「ふむ・・釣れてませんなあ・・」
「今年は例年どおりか・・」

そう・・敦賀では例年ゴールデンウイークあたりから
メバルの爆釣が始まります。

「何? 赤潮?・・」
「プランクトンの異常発生?・・」

最近の水温の急上昇により、敦賀でも赤潮が発生しているとのこと。
「魚が酸欠で死ぬやつやな・・」
「いかんなあ・・」

しかし、カギとなる情報がPopyさんのブログにありました。
Always冒険

あの辺なら大丈夫らしい・・」

Popyさんにいただいた情報から推察すると
敦賀にこの1週間でメバルが接岸している可能性は低く
釣行するなら、あの辺まで行かねばならない。

なんでも25cm以上もあるメバルがウヨウヨしているらしい。
若干カンニングぽい気もするが・・

「うーむ・・これは爆釣が決まりましたな。」
「久しぶりやなあ・・爆釣するの。」

さっそく、まいち氏に連絡すると、うまいことスケジュールが
合いました。

前夜、家族との食事が終わる頃、たけと氏からTELがありました。
「行きますか?」
「行くでしょう!」

わしらは余裕の、朝マズメを外した朝5:00に出発です。
たけと氏は、前夜に出発し、わしらと合流前に
朝マズメをどこかでやるとのこと。

「若いのう・・」

さて当日、天気予報は「晴れ!暑いよ!」と言っております。
風もなく、波もないドピーカンになる様子。

「なかなか苦しい闘いになりそうですな。」

高速に乗ってすぐ、たけと氏にTELしてみました。
「釣れません・・」
「水面は鏡のようです・・」
「あっ! 1匹ちいちゃなメバルを発見しました!」

と不吉なことをおっしゃる。

「ふーむ・・まあ敦賀では朝マズメはあんまり釣れへんしな・・」
「わしらが行く頃には、爆釣でしょう。」

それにしても、遠い・・。
敦賀に着いてから1時間弱掛かります。

しかし、ポイントに着いた途端。
「おお!すげえ・・むっちゃ釣れそうやんけ!」
さすがに、苦労して来ただけの妖しさを感じさせるものがあります。

そこへ、たけと氏到着。
「どうでした?」
「チビメバル1匹でした。」

「でも、ここは何かやってくれそうな気配がありますね。」

さっそくカヌーを漕ぎだしました。

「おー!すっげー むっちゃキレイやんけ!」
「すっげー深いやんけ!」
と・・いいおっさんがはしゃいでしまいました。

テトラに乗ってみると、沖側もスカッと底まで丸見え。


初体験の深さ(10m以上?)なのに恐ろしい透明度です。

「なああんにもおらへんで・・」
と言いつつ、先に仕掛けの出来たまいち氏がキャスト。

「わっ! 居る!」
「わっ! うようよ・・わっ! でっかいやつが居る!」
「おっ!来た!」

あっさり、1投目から20cm級を釣り上げました。

あせる わし・・。

ようやく、仕掛けが完成したわしもキャストしますが
なあんにも反応がありません。

「わっ!なんや!あれ!」
「30cmくらいあるぞ!」

あいかわらず、騒ぐまいち氏・・。

「わしには、なんにも見えんぞ・・」
「はっ!」

わしはここで気がつきました。
そういえば、最近目が疲れるので目医者さんに行ったところ
「眼精疲労です。」
「見えすぎてます。」
「老眼のせいか、目が良くなってきてますので、メガネの度が
 きつすぎます。」

と言われて、喜んでメガネの度を落としたのでした。
(確か8段階も・・)
おかげで今の視力は両目で0.8程度。

そうです。
わしの視力では、今日、遠くの深いところにいるメバルの姿が
見えんのです。

しかも、自分のジグヘッドとワームも見えない。

「おー・・おまえのルアーも追いかけとるぞ!」
と言われても、さっぱり感覚がつかめない。

今まで、いかに目に頼って釣りをしていたかがわかります。

どうやら今日は、底の深いところに大型のメバルがウヨウヨと
泳いでいるらしいのですが、的確にその場所を打たないと
釣れないような状況です。

まいち氏とたけと氏に挟まれ、両サイドで
「あっ!惜しい!」
「あッ!バラシた!」
「そこや!食え!」

という実況を受けているので、わしは惑われっぱなし。
ご両人が、着々とでっかいメバルを釣り上げているのに
わしは、丸坊主。

(まぐれで一匹・・)

しかも、たまに目を凝らすと、確かに27,28cmはある
メバルの姿も見えてしまいます。

「底や! 重いジグヘッドでスローや!」
「目の前でスパッシュですよ!」

ご両人のアドバイスにより、ワームやジグヘッドを
とっかえひっかえするも、ドツボに嵌まるわし・・。

「このままでは、いかん!」

片っ端から、ルアーを替えるうちメタルジグを取り出しました。
ダメもとで投げてみると、重いので軽く50mほども
飛んでいきました。

糸ふけを取った途端、ズンッと来ました。

「おおっ!来た!来よったでえ!」

喜ぶわし。(23cmくらい)

しかし、後が続かず、お日様はカンカン照りで
水面がなにやら赤いもので覆われてきました。

「赤潮や!これはいかん!」

水中にはタラコの粒々のようなプランクトンが多量に発生して
おります。

「あかん! 隣のテトラに移動や!」

隣のテトラに上陸すると、こちらはまだ赤潮が
到達しておりませんでした。

が・・沖のほうに赤い帯があり、こちらに向かって流れています。
「やばい!あれが来たら終了や!」

海中を見ると、なにやら白いものが乱舞しています。
「ん?・・青物か?・・」
「でっかいイワシ?」
「サバ?」
「まさか・・ブルーバックでは?・・」

ワームを次々に投入するも反応なし。

「なんや?あの狂喜乱舞してるやつは?」

「もう一回メタルや!」

赤潮はもうテトラから5mのところまで迫っておりました。
メタルジグを投げて、赤潮の下を通したときに
ガツンッと来ました。

「あれ?あの下で釣れたぞ!」(24cmくらい)

もう1投するとこれにも来ました。

「爆釣モードに入ったぞ!」

隣では、まいち氏が
「来たっ!でかいぞ・・これは・・でかい・・」
とロッドを曲げています。

「ブルーや!」
26cmほどもあるブルーバックでした。

「あの狂喜乱舞しとるやつは、ブルーや!」

わしらは小躍りして、めいめいキャストしましたが
赤潮がテトラに漂着した時点で、メバルが終わってしまいまして
今度はガシラのラッシュが始まりました。

もう、1投1匹でガシラが釣れます。(赤潮見えます?)

1投で2匹も釣れちゃいました。(アシストフックに・・)

釣っても釣ってもガシラが釣れます。
「ここはガシラのじゅうたんが敷いてあるのじゃろうか?」

赤潮には、とても悪いイメージがありましたが
赤潮→プランクトン→小魚→メバル、ガシラ
というスイッチの入り方をすることがあることがわかりました。

「これからは、赤潮を探して釣りをせんとなあ。」
「赤潮っていいやつやな・・」

などと不謹慎なことを語りつつ
「もう十分堪能した・・。」
と納竿しました。

深場のメバル釣りに課題を残しつつ
「メタルをもっと仕入れとこう・・」と考えるわしでした。

ゴールデンウイークが過ぎた頃、
「今度はわしがキリキリ舞いさせてあげよう・・」
と密かに誓うわしでした。

本日の料理は、あっさり煮つけとウシオ汁です。

包丁を入れると、透明の脂がさーっと広がるほど
脂が乗ってまいりました。

(光る脂が・・)

ちなみに胃の中は、1匹は魚を食っておりましたが
あとは得体の知れないグレーの物体が出てまいりました。

次は梅雨メバルかな。

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