2010年5月4日

ゴールデンウイークのデカメバル

「暑いですね」
「暑いですな」

「これだけ天気が続くと・・」
「そう・・やって来ますな」

美浜あたりの水温もついに13℃を越えてきました。
例年になく遅れていたメバルの接岸も確実でしょう。

「これでちっちゃメバルシリーズから解放される・・」

でも先週、大量の見えメバルに囲まれながら
ほとんど無視されています。

ゴールデンウイークの日中は、
風もなく波もなくベタ凪になるはずです。

「朝まず目を狙わんといかんのではないでしょうか」
「そやね・・暗いうちから朝靄の掛かる辺りを・・」

「となると・・出発はam2時ですか・・」
「そう・・2時です」

そういうわけで、ドピーカンの続くゴールデンウイークの
5/4に急遽出撃が決まりました。

am2時出発は初体験です。

「体が弱いのに・・」
「睡眠時間は4時間か・・」

それでも夕方からビリーズ・ブート・キャンプで
運動して体を疲れさせて安らかに眠りにつきました。

眠ったと思ったら
10時前に、たけと氏からTELが入りました。

「5/1に、じゅんくんぱぱがポイントMに入ったそうですが
 丸坊主だったそうです」
「ポイントM・・今年は終わったんじゃないでしょうか?」

「ぼくらは、舞鶴方面にしようと思います」

「えっ!? もう終わり?」
「始まる前に終わっちゃった?」

「う〜ん・・どうしよ?・・」
「これは、寝られんぞ・・」

といいつつ・・寝ぼけ眼のわしは、また寝てしまいました。

寝ながら考えましたが、
今年はどう考えても1ヶ月以上遅れているとしか
思えないので、今までのちっちゃメバルの経験を生かして
ポイントMに行くしかないと決心を新たにしたのでした。

本日は、まいち氏とヨシダ君との釣行です。

真っ暗闇の深夜、怪しい3人はコソコソッとカヌーを積んで
出発いたしました。

のんびりしていたせいか、ポイントMに到着したのは
am4:30頃で、空は白みかけていました。

ゴールデンウイークで先客があるやもしれぬと
思っていましたが、誰もいません。


(海上で撮ったのでボケボケ)

準備をして、テトラに上がったときには
もう照明なしでも釣りが出来るほどに明るくなっていました。

「おお!すごい透明度や!」
「美しすぎる・・」
「ほほう・・ぽつぽつメバルが見えるね」

さっそくめいめいが思い思いの仕掛けを投入しはじめました。

1投目からムイーンという当たりがありました。
「とりゃ!」と巻きあわせしますと

「んん?・・走らん?」



ガシラでした。
「まぎらわしい当たりやなあ・・」

ガシラは活性が高いらしく底を取らなくても
中層で当たってきます。



ガシガシとガシラは釣れました。

「あかん・・ガシラばっかりや・・」
「メバルはやっぱり終わったのかな・・」



とあきらめかけておりますと、
ヨシダ君がビニール袋になにやらぶら下げてテトラの上を
こちらに移動してきました。

「何?・・メバルか?」

「だと思うんですけど・・」

でっかいメバルでした。
22cm、23cmの太いメバルです。

(ヨシダ君、初の20cmオーバー。月下美人ビームスティック)


ダイワ(Daiwa) 月下美人 ビームスティック
ダイワ(Daiwa) 月下美人 ビームスティック








「え?いつの間に?」
「わしは、ガシラばっかりやぞ」

「なにや?・・なにが違うんや?」

ヨシダ君の釣り方を教えてもらうことにしました。

どうやら、テトラ際にある藻の茂みのすぐ向こうの
一段深くなったところを、テトラとほぼ平行に
ゆっくりと引いているようです。

「うーむ・・高等テクニックや」
「わしにはできん・・」

わしがやってみると、テトラ際にある藻の茂みが
邪魔になって平行に引けません。

ヨシダ君のロッドはエレクトロ74。
わしのロッドはストレンジ68。

「ロッドの長さの差か・・」

今日のわしにはヨシダ君と同じ釣り方はできません。

「何か攻略法があるはず・・」
「このままでは、かっこ悪い・・」

わしは、足場の悪いテトラの上を移動しながら
なんとか、テトラと平行に引けそうな場所を探しました。

幸い、テトラの端っこなら藻が少ないので
遠投すればほぼ並行に引けそうです。

「ここや・・」
「とりゃ!」

底近くまで沈めてソロリソロリと引きますと
ムイーンと当たりがあり「せーの!」で合わせると
「ズン」と乗りました。

「よっしゃ!でかい!」と思ったのもつかの間
・・ふっと軽くなってしまいました。

見ると、#6フックがまっすぐに伸ばされています。

「あっりゃあ・・フックが小さいのか・・」

ジグヘッドをコブラヘッド1.4g #4に交換し、シュリンプの
クリアラメを投入します。

再びムイーンという当たり。
「そーおーれー!」と巻きあわせしますと乗りました。

ストレンジが満月に曲がります。
取り込み時にあと1mのところで藻に引っかかりましたが
顔をぜったい向こうに向かせないようにがんばっているうち
自分で暴れて藻から外れ取り込みに成功しました。


(24cm 太いでしょ?)


「やった・・」
「ついにやった・・」
「遠くのでかい奴を・・」

「長かったなあ・・」
感無量。

でも、その後は再びガシラの嵐。


(アクアパッツアにすると美味いんだな。これが・・)


時間は既にam9時になっています。
「暑い・・」
「もう釣れんな・・」

でも「せっかく来たし・・」
と隣のテトラも探ることにしました。


(このいい天気・・)

でも、わしは3人ではすぐに攻め切ってしまうなあ・・と思ったのと
「冒険もしてみないと・・」と思い

隣のテトラは2人に譲って
さらに向こうに見える足場の悪そうなテトラに行くことにしました。

初めてのテトラですが周囲は立ち藻の林で囲まれており
見た目の水深は1mほどしかありません。

足場は悪く、上陸に一苦労です。

テトラに立ってみると、メバルの姿がチラホラと見えます。

「とりゃ!」
と投げて、立ち藻に引っかからないように早めに巻きますと

ムイーンという当たり。
「そーおーれー!」と巻きあわせしますと乗りました。

「おっ! 結構でかいんちゃう?」と
楽しんでいる間に、立ち藻に巻かれてしまいました。

魚は付いたままですが、外れません。
「少し待ってみよう・・」
とラインを緩めたりしていると

まいち氏とヨシダ君が、隣のテトラをスルーして
わしの様子を見に来ました。

「どうや?」
「いやあ・・せっかく掛けたんやけど巻かれてしもて・・」

「あーこのテトラは上がれへんなあ・・」
「わしらあっち行くしがんばって!」

たぶん、周囲の環境からして
たいしたポイントではないと思ったのでしょう。

2人は隣のテトラへ戻っていきました。

10分ほど我慢しましたが
立ち藻から外れないので、強制的にラインを切り

少し軽めのコブラヘッド1.0g #4に交換し、シュリンプの
クリアラメを投入しました。

マリア(Maria) ママワームエコ シュリンプ
マリア(Maria) ママワームエコ シュリンプ





立ち藻の、向こうの表層で、1発で食ってきました。
遠くの表層は気持ちいいです。


(20cm程度 よく太ってます)

このとき、水面に稚鮎らしき小群れのボイルが発生しました。

「むむ?・・チャンスか?」

ボイルの向こう側へキャストし、中層まで沈め、
ソロリと巻いたところで、ホワーンとした当たりが出ました。

「そーおーれー!」と巻きあわせしますと
ズンッと掛けたようですが、重いです。

「また巻かれてはかなわん!」
とグイグイ巻きますが、姿が見えません。

ロッドを見る余裕はないですが
ラインが頭のすぐ上から出ているようなので
Uの字に曲がっているのでしょう。

立ち藻の上を横に走る姿が見えました。

「えっ!・・でかっ!」
顔を絶対下に向けさせないように、かなり強引に
やり取りしました。

足元まで寄せてきて、顔を半分水面から出しましたが
それ以上持ち上がりません。

テトラの上に半分ずり上げるようにしておいて
手で捕まえにいきました。

未経験の口のでかさです。
しかも太い。

「これはでかい!28か29cmはあるな・・」

70mほど離れた、まいち氏たちにメバルを持ち上げて見せて
「こっちへこーい!」
と叫びました。

2人は、
「何かな?・・」
と半信半疑のようですが、こちらへ再び向かってきました。

そこへ、間の悪いことに漁船がポンポン・・と横切っていきました。
「アイタタ・・終わったかな?」

と思いましたが、それから数分ほどは、遠くの表層で
入れ食い状態になりました。



これは、久々に楽しい釣りでした。
遠くで掛けたメバルが横に走るのを澄んだ海中に見つつ
取り込むのはとてもスリリングです。


(こんな透明度・・)


(それにしても太い・・ 23cmくらい)

「あっ!あかん!」
「そっち行くな!」
「とりゃあ!」

などと自然に声が出ます。


(みんな太い・・)


さて、後半はヨシダ君に良型のメバルが出なかったので
従来のわしらの釣りで正解だったことになりますが、

前半は明らかにヨシダ君の一人勝ちでした。
ひとつ新しい釣り方を知りました。
(ヨシダ君に感謝!)

まいち氏は、今回何度もラインブレイクにて大型メバルを
取り逃がしました。

「もうこの竿(FLS-60)ではあかんにゃ・・竿買お・・」
と何度もつぶやいておりました。

たぶん、エレクトロ74を買うのでしょう・・

いやあ〜いままでの鬱憤を晴らすいい釣りでした。
これから梅雨明けまで爆釣シーズンに突入かな?・・


久しぶりのアクアパッツアです。


なんと!、10円玉よりでかい目。(28cmメバル)
小あじを2匹飲んでおりました。





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