 |
|
2013年8月24日
隠密釣行
神主になって早9ヶ月・・
お祭り行事もあと2つを残すのみとなりました。
先日のお盆の行事のこと。
お宮さんで、次の世代の神主への引継ぎのために、
「神主心得の条」を言い渡す際、
(※宮方と呼ばれる年寄り衆より言い渡される・・)
現代文に書き直した書面が探しても出てこなかったので、
(昔の文字が読みにくいため現代文に直してある)
やむなく、古い書面を読むことになったのですが、
その中に、「祭礼の1週間前には、斎戒沐浴し、獣肉を食らわず、無益な殺生を・・」
という文面が出てきました。
「え?・・一週間前!?」
思わず突っ込んでおりました。
「ああ、ほんまやね。」
「昔は、今みたいに厳しくなかったんやね。」
「どこかで間違って伝わって、どんどん厳しくなったんかもしれんね。」
「昔は、もっと大らかやったんやで、これは・・」
・・てな会話が、なされました。
「・・ということは、釣りに行っても良いのではないか?・・」
「わしの釣りは、無益な殺生ではないし・・」
「ちゃんと、感謝して美味しくいただいてるし・・」
それにしても、今年の夏は暑い。
体調を崩さぬように仕事をするのが、やっとのような・・
実は7月から、この20年、毎日続けていた晩酌をやめました。
缶ビール一本飲んでも、二日酔いになるほど
酒に弱くなったのが、原因なのですが、
「神主の年には、何か体調に変化が現れる・・」
と伝え聞いていたことが現実となり、少々寂しくはありますが、
すっぱりやめました。
(※飲み会では、ちょっと飲むけどね・・)
おかげで、この夏は例年になく元気に過ごせています。
さて、この2週間ほとんど雨も降らず、連日35℃以上になる
猛暑が続いています。
「久しぶりに釣りに行ってみようかな・・」と考えても、
このお天気では、早朝から暑くなり、地合いが短い上に、
海水浴客や、ジェットスキー、素潜りのダイバーなどが
早朝から活動し出すのが見えています。
「この暑さやと、アコウは多いであろう・・」
と予想するものの、睡眠時間を削ってシンドイ釣りをするのは、
危険です。(体調を崩してはいかんし・・」
と諦めていた矢先、週末にようやく雨の予報が出ました。
雨ならば、日中も気温は上がらず、海水浴客や、ジェットスキー、素潜りのダイバーは
活動を停止します。
天気予報は、金曜日の夜から雨で、土曜日の14時まで降り続き、
17時まで曇り、そこからまた雨です。
「秋祭りまでは2週間ある・・」
「おお!、これなら朝ゆっくり寝て、昼に出発し、
昼過ぎに2時間ほど釣りをして、夕飯までに帰って来れるではないか!」
「まさに、ぐうたらの釣り」
「海が呼んでいる・・」
この時期、アオリは早いし、アコウ一本に絞ったほうがよろしかろう。
(2時間限定やしね・・)
約1年ぶりに、釣り道具を開いてみると、
マリアのママラウンド (MAMA ROUND)5gと
OZのマナティ105と90が出てきました。
「ちょっとデカイかもしれんけど、無益な殺生をせんで済むな・・」
このワームならチッチャイ魚は食えないでしょう。
ロッドはDAIKO Dexter DXTS−STX83
(コータック折れちゃったんで、買ったやつです)
リールはアルテグラ2500の古いやつに
白い撚り糸が巻いてあったやつを使いましょう。
(何を巻いたかは失念・・たぶん8lbくらい)
アルテグラは少々動きがおかしいけど、アコウなら問題ないでしょう。(メバルのような繊細な釣りではない・・)
土曜日の朝、「おっ!涼しい!」「予報どおりやな!」
あとは、近所の人に見つからないよう、お昼時にこっそり出発です。
そうそう、あの独身貴族のヨシダ君が、
午前中に結婚式の案内状を持ってやってきました。
1年前の秋にお見合いパーティから順調に交際が続いており、
この秋に結婚の運びとなった模様。
(お見合いパーティでは、秘策を授けました)
「いやあ〜良かった、良かった」
「ほな、今から、行って来るわ!」
と幸せいっぱいのヨシダ君を置いての単独釣行です。
(彼は、もはや自由に釣行できないであろう・・)
道中の高速道路は雨でしたが、
敦賀に着いたときには、もうやんでおりました。
「ふむ、予報どおりやな・・」
今日は、さんざん悩んだ挙句、今シーズンまだ誰も入っていないであろう
足場の悪いところに的を絞りました。
松原海水浴場は、なぜか「遊泳禁止」になっており、
海水浴客は1人もいません。
「なんでや?」
「クラゲか?」
「雷か?」
でも、おかげでジェットも居ないし好都合。
海は濁っておりました。
おそらく、前夜の雨が厳しく、河川から濁り水が入ったものと
推察されます。

それにしても、ひどい濁り。
田植えの後の田んぼのようです。

でも、おかげで素もぐりも居ないし好都合。
「うーむ・・しかし、これではアコウにルアーが見えないのでは?」
「いや・・むしろ真昼間に釣るには好都合なのでは?」
いろいろ考えつつ出航です。
沖に出れば、濁りは無くなるか?・・と思ってましたが、
漕げども漕げども濁ってます。
「海らしくないなあ・・」
「綺麗な海で釣りたかったなあ・・」
テトラに上陸しても状況変わらず、
海の中の様子はまったくわからず・・

ジグヘッドにラインを結んでいると、
なにやら「よれっ!」とライズあり。
「ふむ・・あの大きさからしてアコウに違いなし・・」
ぴゅんっ!とルアーを放り込んで、
着底からピョンッ、ピョンッと上にシャクッては、
フォールします。
(※この動きにアコウは弱い・・と思う)
穂先が、くくっと入り、聞き合わせをすると
ずんっと乗りました。
Dexterは柔らかいので、うんにゃりと曲がります。
でもアコウ特有のゴンゴンとくる首振りの感触はありません。
足元へ足元へ突っ込んでくるような走りを見せ、
なかなかよく引いてくれます。
水面にオレンジ色の魚体が見えました。
「ああ、とっても久しぶりの感触・・」
「気色ええ感触・・」
針はしっかり掛かっており、逃げられる恐れはありません。
「うーむ・・美しい・・」

じっくり観察してからクーラーに収めました。
「ふむ、この調子やと家族分のアクアパッツアは固いな・・」
テトラから5mくらいの平行ラインに
アコウは付いているようで、充実したいい間隔で
ロッドをうんにゃり曲げてくれます。

7匹釣って、小さい2匹を傷を付けないようにリリース。
良い夕飯のおかずができました。

電話で妻に「今日はアクアパッツアや!」と連絡。
(材料を買ってもらいます)
約1時間半の釣行で帰路に着きました。
「やっぱり、釣れると疲れが少ないなあ・・」
と思いつつ帰宅。
さっそく、昼寝の妻を起こさぬまま調理開始。
久々の釣り料理です。

久しぶりに、少しだけ白ワイン飲んでしまいました。
(おちょこに3杯だけね・・)
「美味いなあ・・」と食しながら、
もなみ曰く、

「これ、メバルやったっけ?」
「違う!アコウや!」
「もうメバルの味忘れてしもたな。」
「うーむ・・そういえば、長いこと食べてないなあ・・」
次はぜひメバルを!
|
|
|
株式会社 ノセ精機
昼間のめばる釣り研究部 |
〒527-0174 滋賀県東近江市大萩町271番地 TEL 0749-46-0456 FAX 0749-46-1133 |
メールでのお問い合わせはこちらまで
昼間のメバル釣り研究部 代表 野瀬昌治 自己紹介 |
|
Copyright 2004-2005 (c) NOSESEIKI All Rights Reserved. |