2001年8月11日
今日から 盆休み・・
地獄の釜も ひらこうという お盆だ・・
去年は この時期 あせって アオリを 見に行って ボウズを食らっている・・
・・で 再び 心を癒しに 16日 キス釣りで 復活している・・
今年は はじめから キス狙いがよろしい・・
プロは 同じ過ちを 繰り返さない・・
暑いし 道が 混むかもしれんし
早朝 AM 5:00に へるお氏と うちの親父と わしの3人で出発した・・
・・で 500円の 石ゴカイと オキアミ ブロックを買った・・
今日は 昼までなので 弁当は ない・・
たいへん 残念である・・
足場の悪いところは この前来た時より さらに 有刺鉄線が 強化されている・・
親父は
「 こんな怖いところは かなんなあ・・」・・と
有刺鉄線を 超えるのは 断念し
隣の 地磯に入ることにした・・
一部の心無い者 (不法投棄が いっぱい・・) のために
土地の所有者が 怒ったのだ・・
気持ちは わからんことはない・・
でも わしが こそこそと 歩いて通行するのだけは 勘弁していただきたい・・
まあ・・ わしと へるお氏は やすやすと 有刺鉄線を越え
足場の悪い所へ 到着した・・
わしと へるお氏は 釣り座を 分かち めいめい 仕掛けを 放り始めた・・
投げたら すかさず 当たりがあった・・
ぴりぴり・・という ふるえるようなやつだ・・
1.2.3投は ちゃりこ (6cm) の連発であった・・
「 うーむ・・ これでは キスが 釣れんなあ・・」
プロは いろいろ 試した末
ちゃりこ の当たりを 無視して ごくゆっくり ただ巻きすることにした
こうすると ちゃりこは 餌を 咥えるものの
針には掛からず そのうちに 他の魚に 横取りされてくれるらしい・・
(注: わしは 当たりだけで キス ぬめりコチ ちゃりこ
キュウセンべら を見分けてしまうのだ・・ すごいなあ・・)
この方法で わしは ぐいんぐいんと 当たりの出る
がっちょ(ぬめりコチ または めごち)の 20cm超 大型を連発で
挙げ始めた・・
「 いやあ・・ こいつは よく 引きますなあ・・」
がっちょ は 見た目は かっこ悪いし ぬるぬるするし
内臓が 臭いのだが 高級天ぷらネタである・・
わしは うれしくて にやけていた・・
・・で へるお氏は・・と見ると・・
「 あいたたっ!」
「 ちくしょう!」
と ・・ 声を あげておられる・・
「 また こいつや!」
・・と がっちょを わしに 見せる・・
「 でかい がな・・」
かわいそうに 彼は がっちょの 値打ちを 知らんらしい・・
その上 がっちょバサミも持っていない・・
(注: ぎざぎざのついた 鉄製 魚はさみのこと・・)
がっちょの えらぶたには とげがある・・
( 良い子は 素手で 触っては行けません・・)
当然 プロは ちゃんと 用意している・・
「 うわあっ! 痛っ!」
どうやら ハオコゼに さされたらしい・・
( 注: 毒有り・・ 良い子は 触ってはいけません・・ )
今年は 猛暑であったが おかげで コチが たくさん 発生したらしい・・
これで 今晩のおかずは 万全である・・
へるお氏は がっちょ が気に入らん ようであるが
食えば キスより ずっと美味いのが わかるであろう・・
そして 邪険にしたことを 悔やむであろう・・
その後 グレつりに 切り替えたが
15cm 以上の キープサイズは 一匹も釣れず
キュウセンべら ばかり 20cmオーバーを たくさん釣った・・
でも おいしくないので みな 放流した・・
「 もうよかろう・・」 ・・と 親父の様子を見に行くと・・
親父 曰く
「 小あじが いっぱいや・・」
「 そいつは 釣らんといかんな・・」
・・と 10匹ばかり 釣り上げた・・
へるお氏には 一匹も 釣れなかった・・
まあ プロが 相手では しょうがあるまい・・
「 わしを 目指せ・・」
帰宅して 丁寧に 魚を捌き 唐揚げにしてから
南蛮漬けをこしらえた・・
アジも 美味いが がっちょは もっと美味い・・
子供達も 大好き・・
もう一回 がっちょを 釣りたいのお・・
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わしの釣った がっちょ たち・・
りっぱな がっちょだ・・
こやつらは 頭を落として
内臓を 丁寧に 取り去ります・・
きれいな こりこり とした
ええ 白身です・・ |
2001年9月1日
家族旅行で 南紀の賢島(かしこじま・・)というところへ
一泊で 行くことになった・・
宿は プライムリゾート賢島という リゾートホテルだ・・
パンフレットを見ると 海のまん前らしい・・
とうとう 太平洋で 釣る時が来た・・
日本海では 既に アオリの声が聞こえている・・
のくとい(暖かい・・)太平洋では 当然 でかいアオリが釣れるであろう・・
日中は 家族と行動する・・
せっかく ええホテルなので 施設は十分に使いこなしたい・・
料理は おフランスだ・・
わしに 与えられた時間は 夕食後の2時間だけである・・
それでも 太平洋なら クーラーに いっぱい釣れてしまうことであろう・・
上州屋で 投光器や エギ イカし掛け サビキ仕掛けなど
たくさん 買いこんでしまった・・
なにしろ 何が釣れるやら わからん・・
サメやら エイやら 海蛇やらが 釣れるとも聞く・・
当日 お伊勢さんの おかげ横丁を 堪能する・・
わしは ひもの塾の うるめいわしの試食が やたら美味かった・・
ハゼの 箸置きを ひとつ買った・・
ここは 皆 人が親切で 物価も安く
いろんな店があって おもしろい所であった・・
ホテルについたのは もう16時半であった・・
ヴィラを予約したのだが
2階建てで ミニキッチンやらがあり トイレは二つ
寝室は 二つあり ベッドは4つもある・・
なんとも 広い お部屋であった・・
おフランス料理は 17時半からである・・
わしの綿密な計画では 19時には 釣りを始めねばならない・・
とりあえず 下見だけでも・・と
海を 見に行った・・
桟橋がある・・
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あれが 桟橋・・ |
反対から桟橋・・
年なしチヌは 手前の足元に
居りました・・ |
海岸は コンクリートで 護岸されており
海底は 急深で カキ殻のような 貝殻がびっしり 敷きつめてある・・
「 あれ? たつと・・ 鯉がおるぞ・・」
ここは 汽水か?・・ と 思いつつ 眺めていると
そいつが 反転した・・
「 チヌ や・・」 注:クロダイ
かるく 50cmを超える チヌであった・・
「 恐るべし・・ 太平洋・・」
水深1m 程度のところに こんな大物が うろうろしとるとは・・
「 わしの 仕掛けで 揚がるかな?・・」
「 あいつは 刺身にするの たいへんやな・・」
「 包丁を 借りんと いかんな・・」
「 締めてから 持って帰ったほうがええかな・・」
わしは おフランスを 食しながら いろいろ心配した・・
ワインも たくさん飲んだ・・
19時前やというのに 完全に日が暮れた・・
「 いかん!」
完全に 暗くなってしまうと 投光器の効果がなくなる・・
夕まずめ時に 撒き餌をして 小あじを 集めておかないと
沖に出た小あじは 戻ってこないのだ・・
そして・・イカも こない・・
わしは アミエビを撒いた・・
いっぱい撒いた・・
海は 静かだった・・
エギを投げた・・
一投目で なくしてしまった・・
ちょいなげに アオイソメを付けて 投げた・・
一投目で 根がかりした・・
のべ竿で 桟橋の周囲を 丹念に丹念に アオイソメで 探った・・
なあんにも 生態反応はなかった・・
天秤の胴つき仕掛けで 底物を狙って 丹念に 桟橋の周囲を探った・・
縦じまの なまずが釣れた・・
「 こいつが ごんずい か・・」 注:毒あり
また釣れた・・
「 また ごんずい か・・」
ワタリガニが 釣れた・・
「 なんでや?・・」
ハゼが釣れた・・
「 もはや・・・これまで・・」
こうして わしの太平洋 制覇の野望は あえなく潰えた・・
次の日 「 せっかくやから・・」と
ガイドブックで調べた
大王岬へ行く国道の途中にある 『まるやま』という店で
すし丼のカツオを 食べた・・
たいそう美味かった・・
・・で 勘定のときに 妻が
「 ここらで ええ魚の買える店 教えて・・」
と 聞いた・・
「 観光客相手とちごて ここらの人が 買う店を・・」
と しつこく食い下がった・・
「 ほな うちが仕入れてる店へ 連れて行ったろ・・」
( 注: たまたま 中休みに入る14時だった・・)
いわゆる 昔の魚屋さんであった・・
店番のおばちゃんが いすで居眠りしていた・・
もう一度そこへ たどり着ける自信はない・・
( 看板もない 道は細く けわしい・・)
はかりが ぶら下がっている・・
カマス 80・・ アジ 20・・ アオリイカ 80・・
メジカツオ 40・・ 天然はまち 50・・
の 表示がある・・
「 はまち 50円?・・」
「 アオリイカ 80円?・・」
近所の おばちゃんが 買い物に来た・・
黙って ざるに アジを ぽんぽん選り分けながら 放り込んでいる・・
いったい 何匹 食うのだろう?・・
おばちゃんは おもむろに はかりに載せた・・
1. 2kgほどだった・・
「 250円で ええなあ? 」
・・と 今度は おもむろに 流しで
アジを 手開きに し始めた・・
すさまじい 手だれだ・・
・ ・で さっさと 新聞紙にくるんで 持って帰ってしまった・・
あの数字は 100g当たりの 値段だったのだ・・
「 なんちゅう 安さや・・」
ここで カマス ハマチ他 乾し魚 を大量に買いこみ 帰途についた・・
あの 魚屋さんが 欲しい・・
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カマス一升飯と
ハマチの刺身
箸置きは わしのお気に入り・・
たいそう 美味かったです・・ |
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