2001年6月1日

前日の夕方 急遽 釣行許可がでた・・
明日は 梅雨ではあるが どうやら晴れるらしい・・

だが 友達を 誘うことはできない・・
なんでか?・・
いっつも わしが誘ってばかりなので
友達の奥さんに

「 また こんな急に うちの人を 釣りに誘ってきやはって・・」
・・と 思われ 奥さんと 子供に 恨まれてしまうからである・・
わしばっかり 悪者に なるわけには いかない・・

そういうわけで・・ 親父と 2人での釣行となった・・
最近 足場の悪いとこでの 釣果が思わしくない・・

情報によると ボート釣りでの キス釣りは 好調のようだ・・
そこで・・ 新天地を求め 昔 親父が ええ思いをしたという
阿そう(あそう・・)  というとこへ行くことにした・・

あそう は 足場の悪いところに匹敵する 足場の悪さであった・・
だが・・ まあ 魚が住む 条件的には ええとこだ・・

しかし・・・
あまりの天気の良さ 風のなさのせいか・・
赤潮が 発生していたのだった・・

「 日本海に 赤潮 ?・・」
親父は 思い入れがあるらしく 
「 やってみな わからん・・」 と言う・・

わしは
「 3回だけ ほおってみて あかんかったら移動しよう・・」
・・と 武士の情けで 3回仕掛けを 投入することにした・・

 

プロには ほうる前から 結果はわかっている・・
2回 巨大フグを釣り 1回は ハリスを 切られた・・

「 あかん・・ ここには 魚はおらん・・」 ( フグは 魚ではない・・)
赤潮とは 水中の酸素が不足して プランクトンが死ぬことによって起こる・・
わしが さかなやったら 絶対 この近くには 住まん・・
息が 苦しいのは かなわん・・

例の足場の悪いとこへ 移動するよう提案した・・
親父は 「 前は よお釣れたんやけどなあ・・」 ・・と 未練たらしい・・
が・・プロに 容赦はなく 
また 見極めも 早い・・
でも あんまり 足場の悪いとこにも 期待はできない・・
でもまあ 弁当が食えるから ええではないか・・

足場の悪いとこへ 到着・・
早速 キス釣り仕掛けを ほおってみる・・
チビガッチョ・・チビガッチョ・・ちびカレイ・・チビハゼ・・
全て キープ・・
うちの 貴重な 夕食の蛋白源である・・
でも キスが 釣れない・・
今年は ハズレ年か・・

水は澄んでおり 底まで見える・・
「 そういえば・・フグが見当たらんな・・」

ここで わしは 優雅に弁当を広げ 早い昼飯を食うことにした・・
なんという 余裕であろうか・・
プロには なにか勝算が あるのであろうか?・・

いや・・どうやらプロは ここへ弁当を食いに来ているらしい・・

ここで 弁当が食べられるだけで 幸せなのだ・・
今日は 風も無く 日もうす曇で たいへんよろしい・・
向こうで 大勢 砂浜で キス釣りをやっている・・
「 よろしいですなあ・・」

グレ釣りに 変更・・
餌を撒く・・ 木っ端グレが たくさん乱舞している・・
「 ええ感じ・・」
久しぶりに たいへん期待させる しちゅえーしょん・・ というやつだ・・

しょっぱなから 木っ端グレが 釣れてきた・・
「 おおっ! これは・・幸先がええ・・というやつだ・・」

こっぱ・・こっぱ・・こっぱ・・こっぱ・・こっぱ・・・・・こっぱ10連発・・

「・・ やさしい わしでも おこるぜ・・・」

ここで わしは撒き餌ワークを 駆使し
あちこちに 仕掛けを投入する・・
・・が・・ こっぱ攻撃は やまない・・

「 あかん・・もう時間がない・・」
「 こっぱも・・ 食おう・・」

こうして わしは こっぱをも おかずにするため10匹ほどキープ・・

帰宅して 丁寧に うろこを取り 3枚におろし 切り目まで入れた・・
そうして かつおだし 酢 みりんを 1:1:1 に醤油と 砂糖を入れ 
ひと煮立ちさせた・・
そこへ 小麦粉をまぶして よく揚げた やつを かたっぱしから
放り込んで たまねぎと にんじんと ピーマンの 千切りを 投入した・・
 
必殺 南蛮漬けである・・
グレと キスと コチ の南蛮漬け は たいそう豪勢である・・



キス メバル カレイ 
グレの3枚おろしの真ん中・・

大きさが わかりませんね・・
カレイの大きさから 想像すると・・
下ごしらえの終わった 魚・・

たいへんであった・・
しかし ここ2回ほど 釣りの帰りに 買った魚とは
やはり 格段の 味の違いがある・・
釣った魚は おいしく 食さねばならない・・



2001年6月30日

最近 もなみは バレエの発表会があるので
土日も お稽古である・・
このため わしと たつとは
二人で 時間をつぶさねばならないことが多い・・

梅雨になって 犬上川に水がでている・・
たつとを 連れて 鮎を釣りに行くのが 手軽なので
二度ほど 釣りに出かけたが 
未だ たつとは 鮎を釣ったことがない・・
ずっと ぼうず・・だ・・

今日も 昼ご飯を食べながら
「 さあ たつと・・ どこに行きたいかな? 」
と聞くと・・
「 うーん・・ 魚釣り 以外がええなあ・・」
「 ええっ・・ なんで?・・ 今日は ぎょうさん 釣れるかもしれんで?・・」

「 ええ〜! いややあ〜! 俺 一匹も 釣れへんもん・・」

しまった・・
わしが 餌なしの釣りに こだわったため 
素人の たつとには 釣れなかったのだ・・
初心者には バカ釣りを 経験させて 釣りのおもしろさを
教えてやらねば ならなかったのだ・・

「 よし! 今日は絶対釣れるように・・ 餌を使おう・・」
とうとう わしは 餌を 使うことにした・・

だが 釣り道具屋に売ってる餌(たいていシラスの粉・・)では 芸がない・・
プロは こだわる・・

早速わしは 近所の『うを藤』(いわゆる田舎のお店)に 
だしじゃこ を 買いに行った・・
で・・ こいつをミキサーで 粉々にした・・

なんでか?
だしじゃこは 表面がキラキラ 光っている・・
鮎の擬餌バリも キラキラ 光るのだ・・
このほうが 鮎が 間違って 食いやすいのではないか?
と プロは 考えたのだ・・

犬上川に到着した・・

おかしい・・ 釣り人が 少なすぎる・・
水は 流れているのに?・・
釣り人を 観察してみるが ほとんど釣れていない・・
「 うーん・・おかしいな?・・」

とりあえず ええ場所が 開いていたので 釣り始めた・・
餌を 撒く・・
魚の姿が 見えない・・
仕掛けを投入しても 反応がない・・
「 たつと・・ 移動するぞ・・」
例年なら 一級ポイントなところも 空いていた・・

ここで わしは 魚の姿を 数匹見つけた・・
「 たつと・・見えるか?」 ・・と 指差す・・
「 え〜 どこ? 見えへん・・」
やはり 目を 鍛えないと 常人には見えないらしい・・
もっと 鍛えさせねば・・

一投目・・ 浮きに当たりが出た・・
「 ひいとる! ひいとる! はよ 揚げよ!」
幸先がいい・・
・・が・・ 「 なんじゃ・・こりゃ?」

そいつは ここらの地方名でいう『 いしんた 』
(ハゼ科の魚・・ いさざ? かじか? うろり? よしのぼり?)
 であった・・

「 食べられるん?」
「 う〜ん・・・ 食える! 食おう・・」
普段なら 絶対 放流である・・

次に釣れたのは あぶらハヤ・・
「 食べられるん?」
「 ああ・・食える 食える・・」

次は シロムツ・・
「 食べられるん?」
「 ええっ? 食える!」

次は オイカワ・・
「 食べられるん?」
「 う〜ん・・ どうもないやろ・・ 食おう!」

「 今日は よお釣れるねえ・・」
「 じゃろ?」

たつとは ごきげんである・・
20匹も 雑魚ばかりを 釣った・・
釣れれば うれしいのだ・・

「 鮎は どこ いきよったんやろねえ・・」
いっぺん たつとに 鮎を釣らさねば ならない・・

わしは たつとに 
「 ここへ 仕掛けを 置いとけ・・」
と 指示し だしじゃこを 大量に撒いた・・

川は 一見 どこも 同じ流れに見えるが
鮎には 好みの 水流がある・・
で・・ 食事は そのピンポイントで 行う・・ のだ と わしは思う・・
 
浮きが 激しく 動いた・・
「 釣れたぞ! 揚げよ!」

「 おっ・・ でかいな・・なんじゃ?」

そいつは 鮎であった・・
それも 追い星のでた りっぱな鮎だ・・
たぶん 上流で 放流されたやつが 落ちてきたのだろう・・

とうとう 鮎が釣れた・・
この日 鮎は この一匹のみ・・
どうも どしゃぶりの雨によって 水温が下がったため
鮎が 下ってしまったと 見うけられる・・
しょうが あるまい・・

で・・帰宅してから こまかい雑魚を 苦労して さばいた・・
とりあえず から揚げに すれば 問題あるまい・・
自分で 釣った魚を 食うのは 大事なことだ・・
これで 少しは 点数が 上がったかな・・ 





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