2000年8月 予告編

お買い物・・

8月も 半ばである・・
そろそろ アオリイカを 釣ってもええのではないか?
・・と 思う今日この頃である・・

しかしながら この季節・・ 
アオリイカは 一年で死ぬ運命なのだが
でかいやつは 産卵を 6・7月に終え 死んでるし・・
生まれたやつは 小さい・・

という 端境期らしい・・
(本で読んだ・・)

だが 小物釣り師は 小さいイカとて 見逃すわけにはいかない・・
できれば 本番に向け ちびイカで エギングの練習もしたい・・

というわけで わしは ネットで 本屋で アオリイカについて調べまくった・・
そのうち 「アオリは 昼間でも 夜以上に 釣れる!」と のたまう人が
何人もいることが わかった・・

去年は 夜釣りばっかりで 苦労した
混んでるし・・ 朝 つらいし・・
これは わしも 昼釣りに 転向するしかあるまい・・
しかも シーズンに先駆けて 抜け駆けできれば 爆釣 間違いなしである・・

早速 上州屋でビデオ『 のリまくり アオリイカ 餌木ING』と
HOW TO本 『エギングがわかる本』
さらにネット通販で ビデオ『脅威の日中エギング』を発注した・・
なかでも 『脅威の・・』は たいへんおもしろく 参考になった
主演の にいちゃんが たいへんよろしい・・

で・・ こいつを連日鑑賞した結果 タックルも専用に新調することにした
先行投資になるが 美味いイカのためである・・

竿を 上州屋に 買いに行った・・
わし  「 イカの エギングに使う竿がほしいんですけど・・」
店員  「 イカ?・・」 「 だったら・・シーバス用かな?・・」
  えらく 太く でかい 竿である・・
わし  「 いや・・ほんなに でかいイカは釣らんので・・」
店員  「 それじゃ・・トラウト用のこれかな?・・ 」
わし  「 うん・・これや・・」 「 これください・・」
確か ビデオでも トラウト用と言っていた・・

こうして わしは ええ竿を手に入れたのだった・・

次は ライン(道糸)である・・
ビデオでは 2本とも PEラインの0.6号を 使いなさいと言っていた・・
タウンページで 釣り道具屋を5件調べたが 「 ほんな 細い糸はない・・」 らしい・・
ネットで 検索したら 一発で ユニチカ から出てるのがわかった・・
早速 HPのTEL番号に掛けてみる・・
わし      「 釣り糸のことで お聞きしたいのですが・・」
おっちゃん  「 ええっ!?・・ あっ・・そうなんですか?・・」
        「 うーん・・ あいにく 担当の者が 出払ってまして・・」


なんか 全然 場違いのところに 掛かったらしい・・
わし      「 いやいや・・ 取扱店のことで聞きたいだけなんですが・・」
おっちゃん  「 あ〜はいはい・・ちょっと待ってください・・」

あとは 親切なお姉ちゃんが てきぱきと 対応してくれた
滋賀県では 1店だけ 彦根の北川釣具店というところに 

そのPEラインは あったのだった・・

こうして わしは貴重な PEラインの0.6号を手に入れたのだった

貴重なラインを 生かすには リールもそれに合ったものが 必要である・・
上州屋に行って なるべく スプール径の大きい 溝の浅いものをさがすが・・
「 ない・・ 」


がっかりして 一応 こないだ竿で世話になった にいちゃんに
これこれ こういうリールが欲しいんですけど・・と聞くと


にいちゃん  「 いったい何に使うんですか? 」
わし      「 イカの エギングなんですが・・」
にいちゃん  「 どんな糸を? 」
わし      「 PEの0.6号・・」
にいちゃん  「 え?・・ そんな糸 あるんですか? 」
やっぱり 相当 マニアックな糸らしい・・

にいちゃん  「 だったら こっちに・・」
そっちは ショーケースに入っている 上等のリールばっかりやん・・


ぱっと見で 30,000〜40,000円の値札がついている・・
わし      「 そんなに 高いのは・・」


と・・・ にいちゃんは その中から8,250円のリールを出してくれた・・
わし      「 おお?・・これなら なんとか買えてしまう・・」


わしの ふところ ぐあいまで 読むとは たいしたにいちゃんである・・

こうして わしは すばらしい リールも手に入れたのであった・・

こうして わしは 小遣いを 使い果たしてしまったのであった・・

恐るべし・・

 



2000年8月12日

使い初め・・

8月・・

とうとう イカ釣りの日が来た・・
日中に 釣るのが 目的であるので 朝も7時出発でよろしい

 

肝心の 釣り場であるが
ビデオで 観た シチュエーションに 一番近いと思われる 日向漁港に行くことにした・・

イカのシーズンは たいてい9月からなので 1ヶ月のフライイングである・・
イカが まったくいない可能性もかなり高いので 保険が必要である・・


小あじを おかずの保険にすることにして 最小の1号サビキを買った
まだ 小あじも 5〜7cmしかないだろう・・

天気予報によると 明日は 台風がやってくるらしい・・
ということは・・ 


海は荒れ 魚たちも 3日ほどは おまんまの食い上げであるはずだ・・
ということは・・
「 今のうちに 食いだめ しておかねば・・」

と 魚達は 考えるに違いない・・


ということは・・
「 今日は 爆釣に違いない・・」
プロは このようにして 綿密に 魚の心を 読むのである・・

今日のメンバーは 会社の山内氏と わしの父である・・
2人は グレ狙いだ・・
「 イカなんか 釣れるかい・・」 と はなから 相手にしていない

わしは  ビデオは見たし 道具は ええのを揃えたし
万全の体制である・・  
  ということは内緒である・・


あとは ビデオで見たように イカが プカプカ編隊で
泳いでいるのを 見つければ ええだけである
( ビデオでは 見えてるイカを びしばし 釣っていた・・)

日向港に到着し 早速 突堤を隅々まで 歩き
プカプカ 浮く イカを探す・・
「 おらん・・・」  

「 どこにもおらん・・」

一応 餌木を とっかえひっかえ 投げてみるが まったく反応は無い・・
突堤の周りを テクテク・・と 餌木を 引きながら歩いてみるが
なああんにも でてこない・・

やっぱり まだイカは 早かったのだ・・

しかし さすがに 小遣いをはたいて買った 道具はすばらしく 

まったく ライントラブルなしであった・・
これなら イカさえおれば びしばし 釣れるに違いない・・

さて・・わしは 保険の おかずを釣らねばならない・・
撒き餌をすると 「 うわーっ!」 と 3cmくらいの 魚が真っ黒になるほど
集まってくる・・
読みどおりだ・・ 1号サビキなら 釣れる!

早速 ぺんぺらぺん と釣れたお魚は

「 ありゃ?・・」

 なんと 3cmのフグなのであった・・ 


「 ひょっとして・・ これ 全部 フグか?・・」
「 あんなに 小さいのに・・ あれ 全部フグか?・・」


「 もはや・・ これまで! 」

わしは 父と山内氏を 見物に行った
山内氏は 釣った魚と 大量の撒き餌の入った バッカンを
海に落としてしまい 既に 投了していた・・
父は ボウズであった・・

見物してる間に 置き竿にしていた わしの竿に 小あじが3匹
死にかけで 掛かっていた・・


「 あれ? やっぱり アジおるやん!」
と がんばったが 追加で 一匹しか釣れないのであった


サンバソウ(石鯛の子)を2匹 引っ掛けたが
あとは やっぱり フグばっかりなのだった・・

それでも プロとしては 釣って死なしてしまった魚は
5cm しかなくても食さねば ならない・・

(クーラー にナイロン袋をセットし 完璧に持ち帰ったため
 帰ってからも 死後硬直していない 完全な保存状態でした) 

家族4人で アジは一匹づつ
サンバソウは わしが おいしくいただきました 


こうして 見ると 結構 大きく見えますねえ・・
自宅の 焼き網を 見てみましょう
網の目から 落ちてしまうアジが
どれ程のものなのか・・
この皿は 大皿ではありません
直径 約17cm・・ 



2000年8月16日

G 地獄の釜の蓋が開くとき・・

 

こないだの釣行では もくろみがはずれ 
「 こんなことなら おとなしくキスを釣っていれば良かった・・・」
という 後悔を残してしまった・・

しかも TVの「どっちも料理ショー」では 

キスのてんぷらを たいそう美味そうに食っていた・・

しかも 友達や 父 妻の父までもが 「キスの刺し身って美味いらしいな・・」と
口裏を合わせたように 話し掛けてくる・・

チャンスがあれば もう一度・・・とおもいつつ
二児の父としては
「 9月のアオリイカまで 釣りは おあずけやな・・ 」

とあきらめていた・・

ところが 妻の里帰り(車で30分だ・・)と 盆の行事の関係で
突然 わしに 丸一日の時間が できてしまったのである・・

盆には地獄の釜の蓋が空くらしいが わしは幸い 信心深く無いし
13日の金曜日生まれでもある・・

すばやく 
1: 5時に起きて 釣りに行って 
2: 昼頃 帰って シャワーをあびて
3: ビールを飲んで
4: 2時間 昼寝して
5: 釣ってきた キスをさばいて
6: 帰ってきた妻子と 刺し身と てんぷらを食う 
という すばらしい計画を立てた・・

まあ 最悪釣れなくても 
海で弁当を食べたほうが 家でゴロゴロしているよりはよいではないか・・と
今回は 気楽な 一人釣行である・・

朝 起きると ええ天気である・・
コンビニで 弁当を買い 高速のサービスエリアで朝食を食った・・


釣り道具屋で 石ゴカイを500円だけ買った・・
安上がりな 釣りである・・

案の定 足場の悪いところには だあれもいない・・
遠くに見える 砂浜や 筏には 釣り人がいるようだ・・
「 ばちあたりめ・・ 」

さて・・一投目・・ 

簡単にキスが釣れてしまった・・
「 やっぱり キス釣りは ええのう・・」 
でも 型が 7月に来たときより 小さい・・

二投目・・ ええ当たりだが 横に走る・・
「 んん?・・横に?・・」


しかも きりきり回りながら 浮かんでくる・・
「 まわるなあ〜 ハリスが切れる〜」
5cmのちゃりこであった     注:真鯛の子ども 

ピンチである・・こいつが釣れるときは 他の魚は釣れない・・
となると・・
わしは すばらしい計画を変更し ちゃりこを唐揚げにすることにした・・


小さいとはいえ 鯛である・・ ( 腐っても鯛という・・)
これだけ小さいと 唐揚げにすれば 頭からバリバリ食える・・
「 これは キスより 美味いかも知れぬ・・」
わしは すべて キープすることにした

しかし キスは 調子よく釣れ ちゃりこも 良く釣れる
ほとんど空バリなしで釣れた
ただ 刺し身にするようなやつは 7月に わしが釣ってしまったためかいない・・

がっちょ3匹追加し   注: ぬめりこち・・てんぷらにすると美味
もうこれ以上釣っても 食べきれないだろうと
釣り道具を 片付け 弁当を食べ始めた・・


テトラで 尻は痛いが ここで食う 弁当は美味い・・
景色も良いし 空気も良い・・

プロは 弁当を食いながら 海の中を 凝視している・・
ひょっとして アオリイカが見えないか・・と 探しているのだ


スズキの15cmくらいのやつと サヨリの10cmくらいのやつを発見した・・
スズキは ここでは初めて見た・・

ぼちぼち帰るかと 車に戻ると まだAM10時であった・・
「 ちょっと 世間様を見学しておくか・・」と 鞠山漁港へ行くと
たくさんの ばちあたりが 竿を出していた・・


しかしここでは さよりの15cmくらいのやつが 良い人で5匹くらい・・と
たいへん気の毒な 釣果のようである・・

「やはり 足場の悪いところに勝る 釣り場はないな・・」と
満足して 帰路に付く すばらしい釣りであった・・

 

キスのてんぷら

頭を落として 背開きにしました
横のは 冷酒やね
お猪口は お気に入りの 信楽焼き
もみじは 庭のやつ
すだちと ポン酢で 食べました


ちゃりこ(鯛)とがっちょ(こち)の
てんぷら

さすが鯛だ・・ 美味いわ
でも わしは がっちょが一番
美味かった  酒も美味かった





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