2006年4月8日

2006年4月8日

小学生の春休み 最後の週末・・
子供らと妻は かねてから約束してあった通り
実家に泊まりに行くことに なった

わしは ずっと仕事をがんばってきたが ここんところ行き詰っている・・
打つ手 打つ手に手ごたえが感じられない・・
迷いが生じている・・

「 うーむ・・こういうときは気分転換が必要だ・・」
「 一人で 考える時間が要る・・」

今週末 土曜日の昼からは暇だ・・
日曜日は へるお氏の新築記念パーティーが 昼からある

「 夕まず目と 朝まず目が・・」
この貴重な時間を 有効に活用しなければならない

「敦賀に宿を取れば 両方狙えるぜ・・」
わしは かように考え 朝からテキパキと家事をこなしていた・・

ところが 気持ちのいい朝だったのに 空にわかに掻き曇り 雨が降ってきた・・
しかも冷たい風までもが びょうびょう 吹いてきた

「せっかく ええ計画やのになあ・・」
わしは 電話で何度も天気予報を確認し WEBでも天気予報を確認した
敦賀のホテルも検索した・・

「 禁煙シングルがひとつ空いてるなあ・・」
天気予報によると 再び夕方から天気は悪いらしいが
(強風 波浪注意報も出ている・・)
明日は わりといい天気らしい・・

「 ふむ・・このままだらだら過ごしては 仕事のモチベーションが上がらんし 
いっちょ行ってみるか・・」
決断だ・・
今日の 夕まず目は駄目そうだが 明日の朝はやれそうだ・・
「 明日の 昼に帰ってくれば問題あるまい・・」

体の弱いわしは ちゃんと布団で寝なければ たちまち体調を崩してしまうのだ・・
そういうわけで わしは ちゃっちゃと 準備をしてpm2:30に出発した

今日の空は変だ・・
「 黄砂か?・・」
山はかすんでほとんど見えないし 空は 黄色だ 
煙たくはないが ほこりっぽいため 目がしばしばする・・
しかも雲は低く 再び雨がいつ降ってもおかしくはない
妖しい空・・

向こう岸は気比の松原です・・

こちら側は 波もないのですが
水は マゼコゼになっておりました・・
左側が北
右が 南

風がびょうびょう吹いています

「 ひょっとすると こういう日が 爆釣かもしれんしな・・」
都合の良い解釈でありますが
データーがひとつ 蓄積されますな・・

ホテルは 「αー1」というビジネスホテルだ・・
4時に チェックイン

「 あの〜 雨降るでしょうか?・・」
「 さあ〜 わかりかねますが・・」

「 あしたの日の出は 何時でしょうか?・・」
「 さあ〜 わかりかねますが・・」

フロントのおねえちゃんには難しい質問であった・・

今日は西の風なので 風裏に当たる 「足場の悪いとこ」に見当を付けていたのだが
実際に見てみると
「 これは・・厳しい・・」
波しぶきが テトラの上まで被っている

カヌーの航路は波がないので 大丈夫そうだが
肝心のテトラが危なそうだ・・

「 とりあえず 行って様子を見てみよう・・」
わしは カヌーを降ろしながら 周囲の先客のおっちゃんらに声を掛けてみました

「 釣れますか?」
「 めだか1匹釣れんわ!」
「 そんなに あきませんか?」
「 全然 あかんわ!」

この時点で わしは ほぼ見切りをつけておりましたが
ロッドを振らずには 引き下がれません・・

強風の中 えっちらおっちら 波のない航路を漕ぎ
「足場の悪いところ」へ たどり着きました

近くに来て見ると よりいっそう波しぶきはひどく
「 絶対 釣れんな・・」
確信のようなものさえ 沸いてきました

でも 念のためシュリンプ緑を投入します
投げども投げども まったく当たりはなし・・

「 やっぱり あかんな・・」
そうそうに 諦めて引き返しました

帰りの航路にある テトラが目に留まりました・・
「 あそこでは 釣れたことないしなあ・・」
あそこで釣りました・・
雰囲気は悪くないのですが
釣れたことないです

しかし 荒れた外海から 避難したメバルが わんさか・・
という構図も考えられないことはない

「せっかくの まずめ時やし・・」
わしは ダメもとで カヌーを着け仕掛けを用意し始めました

「 バッシャン!」
「 ん?!」
魚が 跳ねております

「 セイゴか?」
わしは あわてて 仕掛けをクルクルイモートに替え 
波紋に向けて放り込みました

「 バッシャン!」
「 ん? 今度はこっちか?」

「 バッシャン!」
「 なに? こっちか?」

「 バッシャン!」
「 くっそ〜!」

こうして さんさん翻弄されましたが結局当たりなし・・
「 ボラやったか・・」

意気消沈して車に引き上げ 後日のために 縄間や色浜などの街灯がある
港を回ってみましたが いずれも強風のため近寄れる場所は無く
すごすごと ホテルに引き返しました・・

ホテルのトマトオニオンで飯を食い
部屋に帰って 持参した焼酎をお湯で割って コンビニで買ったメザシを一人食いました・・

仕事のことについて真面目に考えようとしましたが
まったく 気分が乗らず 明日の日の出が5:30ということもあり
pm10時には 寝ました
「 わしは 何をしに来たのじゃろう・・」


次の日の朝 am4:20に起床!
窓の外を見ると まだ風は 強く 広告旗がバタバタ言っております・・

「 んん? 話が違うぞ・・」

さっそく天気予報をチェックすると 相変わらず「強風 波浪注意報」が出たまま・・
「波の高さ 4m後 1.5m」

「 4メートル? 昨日と変わらんがな・・」
せまいホテルの部屋で ストレッチと腕立て 腹筋・・

コンビニのおにぎりとヨーグルトを食べ 5:30に出発

一路 いつものE海水浴場へ・・
「 海が うねっている・・ まずい・・」

道中見える海は うねっている・・
案の定 E海水浴場のテトラは 近づけるような状況ではない

「 では S港へ・・」
北風にはめっぽう強いS港であったが 今日は西風
うねりは ここにも押し寄せていた・・

「 せっかく 宿まで取って乗り込んできたのに・・」
わしは すっかり意気消沈してしまいました・・

「 足場の悪いとこなら 風裏やな・・」
しかし 昨日見た状況からすると 一晩で良くなっている訳がない・・

「 しかし 行かんと納得できんしな・・」

「足場の悪いところ」は風こそ当たらないものの 弱いうねりが入っておりました
しかし 渡れなくはない・・

「 ええい 行ってみよう ワカメくらいはとれるじゃろう・・」

到着してみると 海水はゴミがマゼコゼになっており 黒い水になっておりました
でも なんかええ感じはします・・
次の日の朝・・

そんなに悪くなさそうですが・・

海中はゴミが多量に漂っており
真っ黒・

お日さんは出てるんですがねえ・・

わしは さっそく丹念に探り始めましたが 5投程度で泣きが入りました
「 なんにも おらん・・」

「 せめて ワカメだけでも・・」
しかし 探しますがワカメは 強い波のため 千切れてしまったようで
根元が クシャクシャとなった 奴しか生えていません

しかも せっかく刈っても うねりによる波があっという間にさらっていくため
さっぱり 収穫できません・・

「 あかん・・今日は何やってもあかん・・」
「 帰って 寝よ・・」

わしは 早々に見切りをつけ 駅前の「矢部商店」で 赤カレイとハタハタの干物を
買い ヘシコも購入して 帰路に着きました・・

「 わしは 何をしに行ったのじゃろう・・」
この 無力感 脱力感 凹み加減・・

こうして わしは ふて寝したのでした・・




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