2005年8月28日


2005年のイカソーメン・・

今年もイカソーメンの季節がやってきた・・

9月に入る前のこの時期
アオリは いわゆるコロッケと呼ばれる大きさになり
最も 数釣るのが易しいとされている・・

また 刺身にしても やわらかくて 甘くて美味い・・

わしは去年ようやく 昼間のエギングによって この時期のアオリイカを釣ることに成功した・・
( 9月に入ったら さっぱりであったが・・)
今年も 今の時期なら 釣れるかもしれない・・

できることなら 最も易しいといわれるこの時期に エギングをマスターしておきたい・・
1回の爆釣は 100回のボウズより学ぶことが多い・・
かように考えて 8月の最終の週末に ターゲットを絞っていたのであった

なんでも 今年はコロッケサイズは既に わんさか釣れている上に
ツバスやシオなんぞも 大量に釣れているらしい
( HIDEさん ありがとう・・)

わしは ツバスやシオなんぞも ぜひ釣ってみたいし
8月の めばるも釣ってみたい・・
アオリなんかは どんぶり鉢にいっぱいのイカソーメンをこしらえたい

たいへん 悩ましい選択である・・
前日の土曜日 わしは あれこれ道具を並べてみたが
わしのライフジャケットには どうしても 全ての道具が収まらない・・

ラインだけでも アオリ用 ツバス用 めばる用 皆違う
竿も違う
エギ メタルジグ ミノー カブラ ジグヘッド ワーム・・
ポケットが足りない・・
「 困った・・」

子供らに 「 何 食いたい?」と訊くと
「 イカ!」「 イカ!」 との答えであった・・

「 ふむ・・ では アオリーQ マーブルサクラダイ2.5号と3号やな・・」
「 ナブラ刑事 各色と クルクルイモート・・」
「 めばるには 1.4gコブラヘッドと シュリンプ・・」
「 ラインは 替えスプールを持っていくことで 対応しよう・・」

あとは 寝て考えることにして pm10時に就寝した・・


am4時に起床
わしの 頭は答えをはじき出していた・・
「 アオリがメイン・・ 
  海を観察してて気配を察知したら エギをメタルジグに替えること・・」

めばるは 今回 狙いから外すことにした・・
なにせ 朝まず目は 一時しかないのだ・・
狙いを絞っておかないと 皆 中途半端になってしまう・・

めばるは この時期難しいので無理はしないでおこう・・ 
アオリと青物は 今しかチャンスがないのだ

今日は わし一人の単独釣行であるが
友人まいち氏は 今年もこの時期 仕事が忙しいらしく
去年以来 せっかく揃えたエギングの道具も 使わずじまいなので
いっぺん イカソーメンを 食わしてやらねばならない・・

「 よおし!」
早朝にもかかわらず わしはストレッチと 筋トレを行ったのち
はりきって出発した・・

敦賀は今日 午前中は曇りのようで am6時 E海水浴場に到着したが
空は どんよりしていた
「 ふむ・・波もそこそこあって いいんでないかい?・・」

既に キス釣りの人や ボートが出ているが テトラには誰も居ない
海水浴の客も さすがにまだ誰も居ない・・

早朝の気持ちのいい海を えっちらおっちら漕いで テトラに上陸した
海はなにやら 活気が高そうで 小あじが たむろしているのが多数見える・・

しかし 何かのフィッシュイーターに追われているという感じはなく
楽しそうに 泳いでいる・・
「 青物は まだらしい・・」

ロッドは コータック・コンペティション83
リールは シマノ・アルテグラ2500に PE0.6号を巻いてある・・
意気込みすぎて ガイドに糸を通すのを忘れた・・
武者震いか 手が震えているなあ・・

マーブルサクラダイ2.5号を 結び 1投目・・
「 着水後 着底を待って・・ 音速シャクリやったな・・」
パシッ!
「 ほんでから・・HPSJを 3べんほど・・」
「 ここで ほわんとしとくと・・」
「 ・・ 釣れんなあ・・」

「 ま・・ほんなうまいこといかんわな・・」
「 ん?」

テトラの際まで アオリが3杯付いてきているのが見えた!
「 ほれ 食え!」
テトラの際で エギを ぴょんこぴょんこ 動かすとそのうちの1匹が
エギを捕まえて 向こうへ持っていこうとした!

うにゃん! とした感触が伝わり わしは1杯目のアオリを釣り上げた・・
「 釣れた・・ まさしく 去年と同じや・・」

とりあえず エギを遠くへキャストし 1発目のシャクリの後
HPSJを 何回か入れて 足元まで巻いて来ると
アオリが 何杯かは 付いてくる・・

で・・ アオリの動きを見ながら エギを動かすと
たいてい 釣ることができるようだ・・

「 これや・・マスターしたな・・」
気持ちに余裕の出来たわしは さらに

「 こいつら テトラの周りにしか 居らんのでは?・・」
と思うに到った・・

テトラの周囲5mほどは 石積みがあるため 藻や海草があって小魚が群れているが
その沖は 砂地で あまり隠れるところもなさそうだ

「 ひょっとして めばると一緒か?・・」 
めばるを釣るときのように テトラと平行に15〜30度くらいの角度でキャストしてみた

うにゃん!
と 最初のHPSJで 当たってきた・・
「 やっぱし・・」

遠くで掛けたほうが 断然楽しい・・

ばしゃ!
魚の 跳ねる音がした・・

「 でたな!」
見ると テトラのすぐ近くで ばしゃばしゃと 魚の群れが暴れているようだ

「 チャンス!」
わしは そそくさと あせって クルクルイモートを結び
群れの中を 通してみた

「 おかしい・・ 反応がない・・」
「 今度はメタルジグか・・・」

3回キャストする間に そのばしゃばしゃは こっちに向かってくる・・
「 んん?・・」
よおく 観察すると どうやら 魚の正体は 30cm級のボラの群れらしい・・

「 なんやねん! まぎらわしい・・」

ついでに 沖の潮目なんぞも 狙ってみたが なああんにも反応はなかった・・
小あじは やっぱり 楽しげに泳いでいるので 今日は青物は廻っていないのだろう・・

気を取り直して エギングを再開するも
そろそろ 日も高くなり 釣り客や 海水浴客が多くなってきた
当たりも 少なくなってきた・・

浮き輪を付けて わしの釣ってる前を 泳いで叫びながら横断するやつがいる・・
「 この くそぼけ!」
と 思ったが 背中に桜吹雪が彫ってある 筋の人だったので
おとなしく 移動した・・

既に 15杯くらいは釣っていたが まいち家分の イカソーメンが足りない・・
「 もう1本いくか!」

車で移動して M海岸テトラへ・・
ここでも 同じ技が 通用するかテストしてみなければならない

1投目・・
エギをテトラ際まで 引いてくると 3杯のアオリの姿・・
海中のテトラに乗っけたり 降ろしたりすると そのうちの1匹が エギを
持っていった・・

うにゃん!
「 ふははは!・・ いっしょやな・・」

こうして わしは 昼までにコロッケサイズのアオリを 27杯釣ったのであった・・
 
快挙である・・
わしは 意気揚々と帰宅し ビールを飲んで 昼寝をして
まいち氏にも 10杯 おすそ分けをして
イカソーメンと ゲソ・エンペラのバター炒めバジル風味を
夕食に 思う存分 アオリイカを食った・・

妻・子供らも 大満足
わしも 鼻高々であった・・

でも・・9月のアオリは手ごわいので あんまり自信がない わしであった・・

コロッケたち・・
最大でも 胴長15cmくらいでしょうか・・

小さいアオリは 数釣ってはいけない・・と よく言われていますが
初めての大漁なので ご勘弁を・・
( 自信なかったし・・)

9月には ひとまわり 大きくなった奴と 闘わねば・・
イカソーメンと バター炒めバジル風味・・

焼き肉なんかやと 「 もう食えん・・ しばらく焼肉はいらん・・」
となるのに なぜか イカソーメンは 
「 腹いっぱいやけど 明日も食いたい・・」

不思議だ・・


  




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