 |
|
2005年4月29日
今年のGWは 壮大な計画を練っていた・・
@ カメラマンを従えて 昼間のめばるingをDVDに撮影すること
A 昼間のめばるingで 30cm級のめばるを釣って なおかつ映像に修めること
B 敦賀に泊まりで釣行し 朝まず目 夕まず目 夜もめばるingをやってみること
の 3点であった・・
カメラマンが必要だ・・
前回の釣行では 替わりばんこに 撮影したが
めばるが気になって さっぱり撮影に集中できなかった・・
そこで 高校時代同級生のクリタ氏を誘い
釣っためばるを進呈することで 無事 契約が成立した・・
なんでも 彼はわざわざ 1匹1200円もする めばるを買って
「めばるのアクアパッツア」とかいう料理を 創っているらしい・・
美味いらしい・・
わしとしては シンプルに 煮つけとか 塩焼きとか ウシオ汁なんかのほうが
美味いように思うのだが
ま・・彼はイタリア料理に 凝っているのだ・・
釣行前夜 夜10:00・・
明日は am7:30出発だというので わしは寝る体制に入っていた・・
まいち氏から TEL・・
「 お客さんから でかいヒラマサもろたんやけど うちではサバケんので
なんとかしてくれ・・」
なんでも 1m近いヒラマサを数匹 釣ってこられたらしく
うれしくて 夜やというのに 「 取りにきなされ・・」と 連絡があったらしく
釣り人の 気持ちがわかる まいち氏は 断りきれなかったらしい・・
「 う〜む・・ では 速攻でやっつけましょうかな・・」
と pm10:30から 解体に掛かった・・
一番小さいやつをもらってきたらしいが それでも80cm以上もあり
なるほど これでは一般家庭では 解体できない・・
頭を落として 2枚に卸し 半身は2つに分けて 2件で分け
もう半身は 予約を取った民宿に持ち込んで 料理してもらうこととし
ようやく 眠りについた・・
翌朝 今度は わしがトイレで がんばっているとき・・
クリタ氏から
「 すまん・・あかんにゃ・・」
と TELが入った・・
なんでも 歯科技工士の彼なのであるが 注文の歯の 焼結に失敗し
作り直さねば ならないらしい・・
わしは 大ヒラマサのご馳走があることを告げ 晩飯を食ってから
日帰りで 帰ってはどうかと提案し なんとかギリギリ調整してもらうことにした・・
am7:30 3人が集合し
カヌー積み込み場面を そそくさと撮影し敦賀へ向かった・・
我々の調査では 昼めばるはどうも 朝まず目や 夕まず目ではなく
am10:00〜12:00ごろ 活性が上がるように思う・・
世間様の 常識とは だいぶ かけ離れているが
「 見たもんは しょうがない 」(丹波 哲郎風・・)
のである・・
天気予報では 晴れ ところによって 夕方まで一時雨
降水確率20% 南東の風のち 日中は北の風
波の高さは 1.5mのち 1m らしい・・
「 文句はありませんな・・」
「 うむ・・ない・・ まったくない・・」
本日は E海水浴場の一文字テトラを攻めることにした
正月に 爆釣したところである・・
クリタ氏は カヌーに乗るのが初めてである・・
「 あ こわ〜!」
「 なんちゅう綺麗やねん!」
「 なんちゅう気持ちいいねん!」
「 おまえ よう こんなん一人で始めよう思たな!」
・・と 騒がしい・・
「 うむ・・いかにも・・」
と うなずく わしであった・・
さて 今日のわしは 少々欲張って 大型のめばるを釣ろうと
「月下美人」ナイロン3.5lbを リールに巻き
ロッドは エギング用のコータック コンペティションを持ってきた
これなら 30cmのめばるにも 負けることはない・・
さらには 3インチの パワーシラスも持ってきている
まいち氏は がまかつのカブラジグを 仕入れてきていて
やはり 気合が入っている・・
しかし 見た感じ 返しがないのは良いとして フックのフトコロが狭いため
20cmを超える めばるでは すっぽ抜けるような気もする・・
クリタ氏のカメラスタンバイが出来たところで めいめいキャストに入った・・
1投目から まいち氏には 良型めばるがヒットしてきた
カブラジグは 優秀のようだ・・
わしには 当たりが出ない・・
「 うーむ・・やめ!」
わしは 即パワーシラスを見切り いつものママワーム シュリンプ緑に替えた・・
だが 順調に竿を曲げる まいち氏に比べ わしには さっぱり当たりが取れない・・
カメラは まいち氏に 向いたままだ・・
「 くそーっ!」
わしは コータック・コンペでは 微妙な 当たりが取れないと判断し
いつもの フェンウィックに ロッドを替えた・・
それでも 1匹 2匹と 釣れたものの
いつもの パターンではない・・
「 なんでや?・・」
まいち氏に聞くと やはり 連発は最初だけで
あとは 当たりがあっても 掛けられないとのこと・・
いろいろ 試行錯誤するうち ようやく
テトラから 平行に 30度くらいの角度でキャストしたときだけ
当たりがでることが わかってきた・・
それも いつもなら 左右どちらか一方に決まっているのだが
今日は 当たりが止まって 逆側に角度を取ると また当たりが出るといった
複雑な状況である・・
さらには 場所と角度を変えて キャストし 当たりがあって そいつを掛け損なうと
2度と 当たりが出ないといった 渋い状況であった・・
「 う〜ん・・ これでは10連発は 難しいな・・」
「 よっしゃ パターンを掴んだ!」
と思って クリタ氏を呼んでも 続かないのだ・・
最初に大きく まいち氏に 差をつけられたわしは
「 このままでは わしの出番がない・・」
と あせりつつ テトラ上で 移動を繰り返し ようやく
一つの パターンを見つけた・・
めばるは 海中にたくさん見えている・・
テトラから 約5m離れた駆け上がりを うろうろしているのだが
向こうからも わしらが 見えているのだろう・・
「 見えてる魚は釣れないと言うなあ・・」
そこで 前面にたくさん 見えているめばるは無視して
斜め 30度に 1.4gのジグヘッドを使って 出来るだけ 遠投し
駆け上がりの底付近を 超スローで引くことで こっちからも
めばるからも 見えない状況を作ったのであった・・
「 クリタ! 今じゃ!」
と ここから わしは 良型を連発することに 成功し
ようやく わしの映像も撮ってもらうことが出来た・・
 |
 |
まぬけな わし・・ 抜き揚げた 瞬間・・ |
まいち氏・・ ポーズが 決まってますな・・ |
昼のサイレンが鳴った頃 やはりという感じで 当たりがなくなり
「 先は 長いしのう・・」
と いったん 車に戻り 宿に向かうことにした・・
ここで 民宿の人に ヒラマサを料理してもらうよう お願いしなければならない・・」
宿は 空いていた・・
ヒラマサと 今釣ってきためばるを3匹取り出し
「 これも 一緒に 料理してほしいんですが・・」
と頼むと 「 わかった! でもヒラマサの頭は勘弁してな・・」と
承知していただいた・・
これで 晩飯は 大御馳走が 約束された・・
ここで 雨が降り出したので わしらは 夕まず目まで休憩することにした・・
風は なくなり 海は薄っすらモヤが掛かり 妖しい雰囲気になっている・・
「 なんか 無茶苦茶 釣れそうですな・・」
「 出るかもしれませんな・・ 30cmが・・」
世間様では 一般的に 魚は夕まず目に 爆釣することになっている・・
大きく 期待して 第2ポイント S港のテトラに上陸した・・
雨が気になるので ここではカメラは出さず
クリタ氏は ワカメ採りに 精を出してもらうことにした・・
わしらは 超期待して キャストを開始したが
海は 沈黙している・・
鏡のように 静かだ・・
「 世間様では めばる凪と いうけんどなあ?・・」
あっちに投げても こっちに投げても めったに当たりが出ない・・
「 風が 吹いて さざ波でも立たんと あかんのと違うか?」
と テトラに 座り込んで 風を待ってみたり・・
「 おっ! 風や!」
風が 吹いて さざ波が出たので キャストしてみると
「 おおっ! ほんまにきよったで!」
と・・時折り めばるが釣れた・・
「 あかんな・・」
「 夕まず目は 釣れないということで・・」
「 夜に 期待しましょう・・」
わしらは 大御馳走を食いに 宿に帰った・・
気持ちよい 風呂に入って 座敷に出てきた料理は すばらしかった・・
大皿に盛られた10人前ほどはある ヒラマサの刺身
めばるの塩焼き サザエ アジの塩焼き 槍イカ・スズキ・アジの刺身
ええダシの出た 味噌汁 タラの芽を含むテンプラの盛り合わせ
カニの酢の物など・・
特に ヒラマサは 透き通っていて 歯ごたえが タクアンのようなカリコリ感のある
すばらしいものであった・・
「 旨い!」
「 美味い!」
「 こんなん 食ったことない!」
・・と わしらは ここで ビールを飲み まいち氏の持ち込んだ 黒麹の芋焼酎を飲み
すっかり 出来上がってしまった・・
それでも
「 夜の 検証に行かねばなりませんな・・」
「 夜の べた凪ですからな・・」
「 これ以上の 好条件は ないでしょうな・・」
と プロは 研究熱心である・・
夜 8:30
危ないので カヌーはやめて 地続きのテトラで キャストすることとした・・
海は 穏やかで 夜光虫が光って 美しい・・
それなのに・・
こんなに ええ条件なのに・・
「 ない・・」
「 当たりがない・・」
「 なああんにも おらん・・」
こんなに いい条件で 夜釣れないとは・・
夜に釣ったら どうなることか・・と 凄まじく期待をしていた わしらは
がっくし・・
早々に 切り上げ
「 やっぱり 朝まず目なんと ちゃう?」
「 夜は めばるも 寝とるんやろ・・」
と ええかげんなことを言いつつ 宿に戻った・・
ここで クリタ氏は 仕事のため帰宅・・
ヒラマサの刺身の残りと 今日釣っためばる約30匹を
お土産に 機嫌よく 帰っていった・・
これで アクアパッツァが 山のように出来るだろう・・
わしと まいち氏は 朝まず目に備えて
pm9:30に 就寝・・
 |
2005年4月29日 第一ポイントの 釣果・・
最大24cm かなり渋い中 がんばりました・・
締め方を 変えたので 綺麗に見えます・・
|
 |
こっちが わしの釣果・・ このうち3匹は 晩飯の塩焼きに・・ |
2005年4月30日
am4:30起床・・
空が 既に 薄明るい・・
天気予報では 南の風弱く 波の高さ50cm
昨日よりも さらに 穏やかなようだ・・
海面は 沖のほうまで べた凪状態
「 なんか・・嫌な予感が・・」
「 いや・・こんなええ条件はないのと違うか?・・」
テトラに 渡って見渡したとたん
海中には 良型のめばるが あっちにもこっちにも
多量に たむろしているのが見えた・・
ぱっと 見ただけで200〜300匹は 見えてしまう・・
「 うわあ!・・ これは・・たいへんなことになるんではないでしょうか?・・」
浮かれた 第1投目・・
投げ込んだ ルアーに 「 ん?」 と反応するものの
1匹目が ちょんとつついただけで 2投目からは 無反応・・
場所を移動して 最初の1匹目が つつく瞬間に合わせると
なんとか 掛けることができたが 2投目からは 無反応・・
「 これは・・ 昨日よりもずっと 渋いぞ・・」
ルアーを とっかえひっかえ カブラも投入 ジグヘッドも重くしたり軽くしたり
考えられることを 全て試してみる・・
そうしているうち 沖のほうで ばっしゃーんと 大きな魚が跳ねているのが 見えた・・
「 ボラかな? スズキかな?」
くるくるイモートなら 届きそうなので
今 跳ねた波紋の向こう側へ 投げ込んで適当に巻いてみた・・
「 え?・・」
来た・・ 1発で 食ってきた!
めばるingタックルなので 竿が うにゃんと 曲がっている・・
今日は 3.5lbだ・・
ドラグを 緩めなければ・・
リールは 巻いているが 同じ量だけまた ジージー!と 引き出される・・
「 これは・・ おもしろいぞ・・」
「 おお〜い!」
50m ほど 離れたまいち氏を呼ぶ・・
「 カメラ! カメラ! 撮ってくれ!」
テトラの上なので まいち氏は なかなかこっちに来れない・・
魚は だいぶ寄ってきた・・
水が澄んでいるので 魚体が見えてきた・・
「 スズキや! でっかい!」
タモは 持ってきていない・・
まいち氏も まだ 来れない・・
でも 楽しい・・
あと 5mのところまで寄せてきたそのとき・・
ぷんっ! と ラインが切れた・・
「 だあ〜っ!」
足が ガクガクしている・・
まいち氏は ようやく ここまでたどり着いた・・
「 いやあ〜 おもしろかったでえ・・」
揚げられなかったのは 残念だったが
とても 楽しかった・・
不思議と 悔しくはない・・
「 あ〜 やれやれ・・」
と 休憩してると 再び 魚が 跳ねるのが見えた・・
「 あっ! まだ おる!」
クルクルは なくしてしまったので 今度は ナブラ刑事6gに
アシストフックを付けたやつだ・・
「 てや〜っ!」
1投目は 大きく外してしまったが 2投目は 波紋を直撃した
「 おおっ?!」
「 来よった! また来よったで!」
わしは すっかり 舞い上がっていた・・
しかし今度のやつは やけに軽い・・
あっさりと 揚がってきたのは 35cmの子スズキ・・
でも うれしい・・
わしは スズキを釣ったのが 初めてなのだ・・
「 おお〜い!」
とまいち氏に 見せびらかし
「 まだ 居るかもしれんな・・」
と ナブラ刑事をキャストし続けた・・
そのうち 「 おっ! また 来たぞ!」
と 先ほどの小さいやつと同じ程度のやつが 掛かってきた・・
楽しみつつ揚げてきたのは 手尺で 24cmはある 太いめばるであった・・
「 なんと・・メタルジグで こんなめばるが釣れるのか?・・」
と わしは ナブラ刑事を投げまくったが それ以降は 沈黙した・・
それから わしらは あちこち 車で移動して
足場の悪いところや 昨日のE海水浴場 小浜方面の 海水浴場と
探って回ったが どこも めばるの姿は見えるものの
昨日の パターンで ぽつぽつとしか 釣れず
ビデオの 撮影どころではなかった・・
「 ま・・晩飯のおかずには 十分じゃろう・・」
というところで pm2:00納竿とした・・
振り返ってみると いつもなら この時期釣れてくる ブルーバックが 釣れなかった
ということもあり「 まだ 早いのじゃろう・・」と推察する・・
今年は ワカメにしろ 子鮎にしろ いつもの年より 海が1ヶ月以上遅れているという
状態なので 5月 中旬以降に 爆釣シーズンがくるという
都合の良い 解釈をして 次回に 再度ビデオ撮影をしてみたい・・
それにしても 今回 朝まず目も 夕まず目も 夜も さっぱり釣れなかったのだが
世間様で言われている 「4月になったら めばるはもう 釣れない・・」
というのは こういう状況を 言うのかもしれない?・・
( わしらが へたくそ・・という説もある・・)
さて・・ 今日は達人(たつと)の誕生日・・
今日のご馳走は めばるの塩焼きと めばるの煮付けということで
わしは 白ワインを いただきました・・
 |
塩焼き 撮り損ねました・・
たつとの誕生日の 御馳走・・ チラシ寿司と ワイン・・
|
 |
初の スズキ・・(ちっちゃぃですが・・)
2005年4月30日の わしのキープは これだけ・・
なかなか 厳しいですな・・
|
|
|
|
株式会社 ノセ精機
昼間のめばる釣り研究部 |
〒527-0174 滋賀県愛知郡愛東町大萩271番地 TEL 0749-46-0456 FAX 0749-46-1133 |
メールでのお問い合わせはこちらまで
昼間のメバル釣り研究部 代表 野瀬昌治 自己紹介 |
|
Copyright 2004-2005 (c) NOSESEIKI All Rights Reserved. |