2004年4月17日
ずっと 単独釣行しかできなかった 足場の悪いとこであったが
とうとう お客さんを 迎えることになった・・
友人の まいち氏が カヌーの二人艇を 買ったのだ・・
こいつは わしの持つ クリッターを そのまんま伸ばしたようなカヌーで
その名も クリッターUという・・
どうやら 去年で製造が打ち切りになったらしく
値段も 84,000円(税込み)と お手ごろであった・・
いざ カヌーを 引き取りにいく際 まいち氏は
「 あ〜あ・・ やってしもうた・・」
「 どうしよ・・」
と しきりに ぼやいておりました・・
わしは去年 クリッターを買ってからというもの
なにやら 生活が豊かに
釣りの幅が 広がったように感じておったので
彼にも だんだん その幸せが沁みていくことは 間違いない・・
さて 今回は 元々 足場の悪いとこを開拓した うちの親父も
招待することにしました・・
親父は
「 もう一生 足場の悪いところへは 行けまい・・」と 思っていたところに
突然 その切符が手に入ったので すっかり 舞い上がっており
いきなり
「 どや? 買うてきたぞ・・」と
どさっ と上州屋の袋を わしの前に置きました・・
( 本人は めばるバッグと ライフジャケットを買ったつもりやったらしい・・)
「 これは・・ 違うぞ・・」
エビバケツと フィッシングベストでした・・
「 適当に 買うてきたら あかんぞ・・」
と わしの道具を見せて 説明すると
その日のうちに
「 今度は どや?・・」
どさっ・・
と 釣具屋を 行ったりきたりしておりました・・
ここんところ 気温は ぐんぐん上昇し 今日も朝から ええ天気・・
天気予報によると 日中は北風で 波の高さは1m・・
「 まっ これなら 初心者でも 大丈夫じゃろう・・」
さて・・ 晴天の元 カヌーを車に積み込んでいると たつとが
「 やっぱり オレも行く!」と言う・・
昨日の晩は
「 よしーの家に 遊びに行く!」
と 言っていたくせに わしらが 楽しげにカヌーを 積み込んでいるのを見て
急に 心変わりしたらしい・・
「 よっしゃ! かまへんぞ・・」
2人艇の 真ん中に乗せるか わしと一緒に クリッターに 乗せるか
どっちでも 問題なかろう・・
こうして am9:30ごろ 一路 敦賀へ直行した・・
今回 わしは 足場の悪いところで 3人が竿を出せば
1日中 メバルが 釣れ続けることはあるまいと 推定し
カレイかキスを 狙うため ちょい投げ天秤仕掛けも 用意していった・・
さらに もう遅いかもしれんが ワカメ採りの用意も怠らなかった・・
さらに たつとのために のべ竿までも 用意した・・
ま・・いずれにせよ あまりメバルに集中できないことは 間違いあるまい・・
いつもの 出航ポイントへ到着してみると
工事のため 工事車両が 満杯で 寄り付くことが出来ない・・
やむなく 松原海水浴場から 出航することにした・・
意外と 風が強い・・
波も 50cmほどは ある・・
天気がいいので たいへん 気持ちよく
キス釣りの アベックなんぞに
「 釣れた?・・」
と 聴いて回るも 釣果はないらしい・・
「 まだ 早いか?・・」
さて 進水式である・・
行きは たつとと わしが1人艇に乗り
まいち氏と 親父の2人で 新二人艇を 漕いで貰う事にした・・
素人 2人というのも おもしろかろう・・
海は 小波が適度にあって 気持ちよかった・・
「 やっぱり 海は ええのう・・」
と 後ろを振り返ると
2人艇は えらい後ろのほうに 遅れていた・・
まだ上手に 漕げないらしい・・
「 どや?・・」
と 声を掛けてみると
どうやら 前席の まいち氏は パドルから 伝う滴と ときおりパシャッと掛かる波で
びしょ濡れに なっているらしい・・
「 プロは 濡れないのさ・・」
( わしの 前に座っていた たつとは びしょ濡れやったけど・・)
足場の悪いとこへ 無事上陸し
たつとの 様子を観察する・・
日ごろ 遊具で鍛えているので 両手両足を使って 猿のように
するすると移動している・・
これなら ほっといても 自分で遊べるだろう・・
「 それでは・・」
と カブラ+ステンボーを 投入・・
「 あれ?・・」
2回 投入するも 当たりがない・・
「 おかしい・・」
この時点で わしは 異変を感じておりました・・
海は 風によって 適度に小波があるものの
潮が動いていないのか いつもなら 足元に たくさん群れている
小メバルの姿が 見えない・・
3投目で ようやく ちびメバルをゲットするも
「 今日は どうやら 唐揚げの日らしい・・」と キープを 決定・・
まいち氏と 親父にも 今日は 唐揚げにしたほうが良いと 薦める・・
( ちっちゃいやつしか 釣れそうにない・・という意味・・)
ここで わしは 3人が 同じように攻めたのでは
すぐに 釣り止んでしまうと判断し のべ竿による
カブラ1本針仕掛けに 変更・・
沈みテトラの裏側を 平行に攻める作戦にでた・・
1投目 17cmのメバル・・
久々に のべ竿でのメバルの引きは 小気味良く
「 ええなあ・・」
と 喜ぶが あとは チビメバルばかり・・
しかも いつもは 沈みテトラの 向こう側に潜んでいるはずの メバルが
今日は さっぱり 当たってこない・・
沈みテトラの間に 見えているチビメバルを 見ながらの見釣りばっかりで
まずメバルを 目で見つけてからの 釣りになった・・
また これが 難しかった・・
カブラを 咥えた瞬間に合わせるのだが のべ竿では 合わせと時間差が
生じてしまうのか メバルが端っこしか 咥えていないのか
なかなか針に掛けることが出来ず
さらには 1匹ばらすと 皆 雲隠れしてしまうのだ・・
「 今日は カブラが効かん・・」
と ミートネールを 使ってみるが さっぱり当たってこない・・
この状況では たつとに釣らせることは 不可能だ・・
「 ワカメを 採ろ・・」
たつとに ワカメが自然に生えているのを 見せるのも 勉強だ・・
ワカメは たくさん生えているものの 既に成長しすぎているのか
先端部が 白く溶けているものが ほとんどであった・・
水温の 急激な変化のせいか?・・
テトラの 影の部分に少しだけ 食べられそうなやつが
残っているのを 選っては 刈り取る方法を たつとに教えたが
彼は 即 飽きて 漂着した ボールを集め始めた・・
「 ま・・ ええか・・」
この時点で pm12時半・・
「 弁当を 食おう・・」
風の裏 日当たりの良い岩の上で たつとと 弁当を食べた・・
「 やっぱり ここは ええのう・・ 」
「 とんびに 気を付けとけよ・・」
上空では とんびが輪を描いて わしらの 弁当を狙っていた・・
まいち氏と 親父はまだ 熱心に釣っている・・
なにか 攻略法を 見つけたのじゃろうか?・・
のんびり 弁当を食った後
「 もうちょっと 釣らんと 晩のおかずが 足りんなあ・・」
ここで わしは PE0.6号 エギ用リーダー1.75号に
ちょい投げ天秤2号に キス針という仕掛けをこしらえ
石ゴカイを 餌にして 投入した・・
当たりはない・・
「 やっぱり まだ 早いか・・」
と・・ ぴりぴりと 今まで感じたこと無いような 微細な当たりがあった・・
「 何じゃろう?・・」
と 巻き上げてみると なんにも 魚の重さは感じない・・
「 おおっ?」
3cmくらいの アイナメが 石ゴカイを咥えて揚がって来た・・
( 針には 掛かっていなかった・・ ただ 咥えて揚がって来た・・)
こんなのを見ては もはや 石ゴカイを 使う気もしない・・
が・・ このPE0.6号と ちょい投げ2号の組み合わせは
すごい感度だ・・
この夏 わしは 大量のキスを釣るのではなかろうか・・
「 ほんでも もうちょっと がんばるか・・」
と 再び チビメバルを 追加することにした・・
まいち氏は チビメバルではあるが 順調に 竿を曲げている・・
シュリンプの緑がええらしい・・
「 わしも 今度 買っとこ・・」
どうやら カブラも1年中 万能ではないらしい・・
なかなか 楽はさせて もらえんらしい・・
こうして なんとか 晩御飯のおかず分( ちびメバル14匹 )はキープできたので
pm3:30 撤収することにした・・
帰りの便では たつとは 2人艇の 真ん中に乗せてもらい よろこんでいた・・
帰宅して メバルは 唐揚げと 味噌汁
ワカメは ポン酢と ワカタケ汁にして いただいた・・
たいへん 美味しくいただきました・・
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本日の味噌汁の具・・
1匹だけ 20cmのアイナメが釣れました・・
ぶつ切りにして 昆布ダシに放り込みあわせ味噌に ネギを 入れます・・
ちっちゃい奴は 2度揚げして 頭からバリバリ 骨まで ポン酢で いただきます・・
今度こそ 刺身を 釣りたい・・ |
2004年3月20日
昨晩は 探偵ナイトスクープを見ずに 早く寝た・・
朝は 8:00に 起きた・・
今日 妻は 10:00〜11:00まで 英語を教えてに行くので
午前中のわしは 忙しい・・
( 食事は 作ってもらいました・・)
毎朝の恒例 空手のトレーニングを終え
洗濯物を干し
子供らを 起こして 朝食を一緒に食い
歯磨きをして トイレにも行き
包丁を 5本研ぎ (ずっと頼まれてた宿題・・)
その間に 子供らに 学校の宿題と 国語の文章題、漢字 算数の文章題、計算、
さらに 100マス計算までやらせ
添削をして お直しまで 行っていると
既に 11:30であった・・
妻も 帰ってきたことなので
「 いやあ〜 今日は よく働きましたなあ・・」
「 そういうわけで ちょっと ワカメを採りに 行ってきます・・」
前回 足場の悪いとこへ 行った時から ずっと気になっていて
既に 長柄のカマをこしらえて スタンバッていたのだが
「 こんなに 早く 活躍の場を与えられようとは・・」
優等生の お父さんには 妻も子供らも 何も言えない・・
これで 夕食の時間に ワカメのサラダと めばるとワカメの味噌汁
さらに 塩焼きと刺身が付けば 完璧な休日のお父さんとして
後世に 語り継がれるだろう・・
さらに てきぱきと カヌーと釣竿を 車に積み込み
「 行ってきます!」
と さわやかに 12:00 出発したのでありました・・
天気は 曇りところにより一時雨 夕方から晴れ・・
北の風で 波の高さは50cmらしい・・
潮は中潮 まず条件はよろしい・・
敦賀に到着し カヌーを降ろしていると
そこには 娘さんを連れた お父さんが やはり 長柄のカマを持って
せっせと ワカメを採っておられた・・
「 ふむ・・ 今が旬らしい・・」
カヌーを ひょいひょいと漕いで行くと
他の 海岸でも ワカメを採っている人が 3人ほど見えた・・
「 ふむ・・地元の人たちは 毎年こうして ワカメを楽しんでいるらしい・・」
今日の 足場の悪いとこは おだやかで 潮がわりかし強く流れていた・・
いつもは ケーキのイチゴを最後にとっておくように 先端部を
最後に攻めるのだが 今日は ワカメも採らねばならんし 時間がない・・
速攻で でかいやつを 仕留めねばならない・・
例によって カブラ+ステンボーを投入・・
「 あれ?・・」
見た目と 違って 潮は複雑に流れているらしい・・
なにやら 足元のテトラの下から 潮が 湧き出しているらしく
思ったところへ 仕掛けが 入っていかない・・
ステンボー3Bを2個つけて 投入・・
あれこれ 投入方向を変えて ようやく 駆け上がりの部分に カブラが到達・・
「 ふむ・・」
18cmくらいの めばるが釣れる・・
「 やはり 駆け上がりか・・」
それからも 入れ食いとは いかないが ポツポツと キープサイズ交じりで
めばるは釣れる・・
潮は 止まったり 流れが変わったりで 潮目があっちに出来たり
こっちに出来たりして 小さいめばるのライズが あったりするが
いまいち 爆釣とは ならない・・
「 やっぱり ちょっと早いかな・・」
足場の悪いところの めばるの旬は 5月ごろである・・
この時期 めばるを 釣るなんぞ 去年は 到底無理であったが
わしも 『 めばるing』の講座のおかげで 腕を上げ
えらい身分になったものだ・・
「 さて・・ワカメを 採らんと・・」
めばるを釣りながら チェックはしていたが 足元は どうやら
ワカメだらけのようである・・
いまいち 自信がないが たぶんワカメだろう・・
「 よっこいしょ・・と」
テトラに 座って 長柄のカマを操り 根元を刈っては 漂うワカメを
カマで 引っ掛ける・・
「 ふむ・・ほんまに食えるんかな?・・」
15分ほどで コンビニの袋にいっぱいになった・・
「 サラダやったら これくらい食うかな・・」
めばるを数えると 塩焼きと 味噌汁には 少し足りないので
3匹追加して 今日のところは 帰宅ということにしておこう・・
「 ただいま〜!」
キッチンの流しに ワカメを置いてみると 海で思ったより
すごい量だ・・
半分 昼寝状態だった妻も
「 わあ!」
と 飛び起きた・・
子供らも
「 なんや? なんや?」と 集まってきた・・
「 湯を沸かせい!」
「 ザルは どこや!」
「 もっと でかいザルや!」
「 氷を だせい!」
キッチンは 大騒ぎだ・・
ワカメは 湯に漬けると さっと色がきれいなグリーンに変わった・・
「 なんということでしょう・・」
( ビフォーアフター ナレーションの おばさん風・・)
そのまま 食べてみた・・
「 美味いぞ!」
ワカメは ドレッシングで サラダに・・
めばるは 6匹 塩焼きに・・
4匹は ワカメと一緒に 味噌汁に・・
「 はあ〜・・海の幸やねえ・・」
と 幸せな ひとときを過ごしました・・
やっぱり 海は ええなあ・・
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