2004年3月13日
うちの甕で 冬眠していたメダカが 泳ぎだした・・
「 水が ぬるんできたな・・」
今週は ずっと のくとかった・・
敦賀は めばるだらけに なっているに違いない・・
今日は まいち氏と うちの親父が 一緒だ・・
親父は わしが 真冬でも めばるを 必ず釣って帰るのを見ていて
とうとう しびれを切らせたのだ・・
そうして わしに 2万円を預け 中古の竿を買いにやらせた・・
わしは 密かに
「 ええのが あったら わしの竿にしよう・・」
と 目論んでいた・・
そう・・ 2万円もあれば わしが いくらか足せば もっとええ竿が
買えるかもしれない・・
いまのところ 気に入っている エアーヴァイパー(AVRB)だが もっと ええのが
あるのかもしれない・・
親父には まだ 竿の違いがわからないだろう・・
「 鬼のような・・」
さっそくわしは 中古竿屋さんで 全ての竿を振り回してみた・・
その結果
「 まあ これやったら・・」
と選んだのが メガバスの F1−61XSという竿であった・・
2万円を 少々超えたが まあ いつも奢って貰っているので
おまけしておこう・・
もしかしたら こっちのほうを わしが 使うかもしれないのだ・・
さっそく 家に帰って 両方を 比べてみた・・
「 うーむ・・うーん・・んん?」
やっぱり AVRBのほうが わしには 合っているらしい・・
毎日 家で振り回している AVRBは 既に わしの体の一部と化しているのだった・・
「 悪い 父ちゃんを 許せ・・」
「 ああ・・また貴重な小遣いを 減らしてしまった・・」
今日は なんとam 4:00に出発である・・
まいち氏が pm4:00から 健康診断があるので
それに間に合うように 時間を設定したのだ・・
「 これやと 暗いうちに 着きますな・・」
「 まずめ時ですな・・」
「 めちゃくちゃ 釣れてしまうかも しれませんな・・」
前日 妻と子供たちには
「 明日は めばるの刺身と 塩焼きと 味噌汁やしな・・」
と 断言・・
妻 曰く・・
「 明日は おかずを 買わへんさかい 釣れんかったら お肉を
買って帰ること!」
「 よっしゃ! わかった!」
自信満々の わしであった・・
もはや わしにはボウズの心配はない・・
最近になって ようやく めばるは 仕掛けも重要だが
まずは 居る場所を 探すのが 最重要であることに気づいたのだ・・
さらに わしはその能力について えらい自信が できてきたのだ・・
今日は カヌーも使えず 初心者もいるという事
さらには 北西の風の 風裏にあたるということで
まずは 『河野海岸探索ツアー』で 見つけた 小さな漁港へ行くことにした・・
漁港に到着した時は 真っ暗だった・・
が 準備をしているうちに うっすらと明るくなってきた・・
まずは まだ半信半疑で付いて来ている 親父に お手本を見せねばならない・・
仕掛けは カブラ+ステンボー3B・・
本命ポイントへ 入る前に 停泊ボートの間に ちょいと投入し
「 10くらい数えて沈めて・・ ゆっくり巻いて・・ペンペンと 動かす・・」
「 ・・ほれ! 釣れた!」
10cm くらいのチビめばるであったが 簡単に釣れることを 証明した・・
あとは 親父が自習してくれるしかない・・
まいち氏と わしは ちょびちょびと探りながら 徐々に おそらくは本命ポイントで
ある 波止の先端部に向かっていった・・
わしは波止の内側 まいち氏は外側を 探っていった・・
わしは まだ暗い中 まったく仕掛けのトラブルなしで 順調だったが
お2人は オマツリで 釣りになっていないようだ・・
やはり 家で 毎日 竿を振っていたのが 意外な効果をもたらしたようで
竿を うまくしならせて投げるタイミングは 普段から竿を 振っていないと
身につかないらしい・・
チビめばるを ちぎっては投げ ちぎっては投げしていると
( ほんまは やさしく 放流してます・・)
「 ん?・・ 藻か?・・」
合わせているのに そのまま もたーっ と付いてくるものがあって
そのまま 巻いていると 途中で 生体反応がでた・・
「 おおっ!」
よおく 太った20cmのめばるであった・・
この分では 今日は 大漁であろう・・
「 おおい!」
とりあえず 二人に 見せびらかしておいた・・
周囲が明るくなり
その後も ちっちゃいのを ぽつぽつ 釣っていると
「 ここや! 入れ食いやぞ!」
まいち氏が 竿を曲げている・・
やはり 先端部 斜め45度の角度であった・・
見てる間に ばんばん まいち氏は ええサイズを釣り上げている・・
わしも あわてて 移動し投入した・・
「 おおっ! ほんまや!」
「 あれ? でも わしのは ちっちゃいぞ・・」
わしには キープサイズが 釣れない・・
ちぎっては投げ ちぎっては投げしても
( ほんまに やさしく 逃がしてます・・)
15cmサイズが やっとであった・・
しかし 入れ食いであることに 間違いはない・・
親父に
「 ここや! ここに来て 放ったら釣れる!」
と 何度も呼ぶが
「 いや・・それが・・」
また オマツリしているらしい・・
そうこうしているうちに ボボボボボ・・と 漁船がやってきて
わしらが まさに 釣っているポイントの 真上を通っていった・・
「 あれ?」
「 釣れん?」
「 散ってしまいよったな・・」
あわれ 親父は オマツリのまま 時合いを 逃したのであった・・
ここで なんで わしにはちっちゃいめばるばっかし 釣れたのか検証してみた・・
「 なんでや?・・」
カブラの サイズであった・・
わしのカブラは ちっちゃいのであった・・
「 また ひとつ かしこくなってしまった・・」
この後は まいち氏が ワームをとっかえひっかえして 当たりワームを探し
わしは ポイント探索に分業して 探ってみたが
ぽつぽつ 釣れるものの キープサイズは出なかった
途中 えさ釣りで 根魚を狙っている おっちゃんに
「 めばるか? 釣れるか?」
と聞かれ
即 釣って見せると
「 名人ですな・・」
と 感心された・・
「 いかにも・・」 と 答えておいた・・
さて このままでは キープサイズが出ないので
移動することにした・・
隣の漁港は 風が まともに当たり 白波がたち 砂で海水が濁っていたため
即 見切り
さらに 敦賀新港の近く リコー提というところへ 行ってみた・・
水は澄んでおり ええ感じだ・・
先端部に 先客がいる・・
シラスジグを使っているようだ・・
ただものではなかろう・・
「 おはようございます! 釣れますか?」
「 ぜんぜん・・」
おかしい・・ そんなふうには見えない・・
少し観察していると 竿が曲がっている・・
「 わしの目は 節穴ではない・・」
どうやら 20cmくらいのアイナメが釣れたらしい・・
しかし彼は その後 去っていった・・
先端部を覗いてみると めばるは いっぱい居た・・
キープサイズも 混じっている・・
「 おおい! こっちや! いっぱい居るぞ!」
と 二人を 呼んだが カブラが 効かない・・
それどころか だんだん めばるが去っていく・・
すかさず ミートネールや Mamaシュリンプを 投入してみたが
やはり 反応が鈍い・・
またしても チビめばるしか 釣れない状態になった・・
そんな中
「 あれ? これブルーバックや・・」
背中が 緑色の チビめばるが釣れたのだ・・
敦賀にも ブルーは 居ったのだ・・
さらに 移動し 菅浜へ到着した・・
妙に 水面が低い・・
去年は 異常潮位で 水面が上がっていたが 今年は 逆らしい・・
ここでも 内側 外側共に 探っていったが
どうしても キープサイズが 釣れなかった・・
「 まずい・・ お肉を買って帰らんといかん・・」
ここで わしは 昔を振り返ってみた・・
つい こないだまでの わしは ちっちゃいめばるでも 喜んで
持って帰っていたではないか・・
それが今では ぜいたくになって 大きいめばるしか キープせんとは・・
わしは いつからか 道を踏み外していたのではないか・・
「 今日は 味噌汁と 唐揚げにしよう・・」
それから わしは またたくまに 20匹ほどのチビめばるを釣り上げ
夕食の おかずを 確保した・・
「 これで いいのだ・・」
親父も チビめばるを 20匹ほど確保したようだ
自分で自分を欺いたことで わしには フラストレーションが溜まっていた・・
やはり でかいやつを 釣りたい・・
だが 帰宅して 夕食のとき
「 めばるって むっちゃ おいしいね!」
と もなみが むしゃむしゃ 食べるのを見て
わしは 救われた・・
そう 大きいのも 小さいのも 料理法によって おいしく食べられる・・
かっこをつけずに 気持ちよく釣って おいしく食べよう・・
それが プロ小物釣り師なのだ・・
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本日の 最大・・
釣ったときは 20cmあったのに 持って帰ったら 曲がって硬直して 縮みました・・ ( ほんまです・・) ここに 写っているやつは 味噌汁に・・
もっと ちっちゃいやつらは 唐揚げ(2度揚げ) にして 頭から バリバリ食いました・・ 2杯酢で 食すと これが なかなか・・ |
2004年2月21日
2月やというのに 暖かい日が続いている・・
「 こんなに のくとければ メバルも飯を食いに出てきよるに違いない・・」
週間天気予報では 土曜日は晴れ・・
しかも 大潮らしい・・
「 カブラを 試してみねば なるまい・・」
『めばるing』の住人の間では 評価が2分されているようだが
カブラは なにやらとても わしに合っているような気がする・・
土曜日は 仕事であった・・
が 幸い納品先が湖北地方だったので わしは昼まで仕事をし
「 納品に行って来るし・・」
と my carに 納品物とカヌーを積み そのまま 海へ行くことにした・・
これなら 仕事もこなせるし
日曜日は 家族と過ごせるし
釣りにも 行ける・・
「 すばらしい・・」
納品先には 屋根のカヌーを見つけられないよう
ジェットバッグでカヌーが 隠れるように近づき
「 野郎ども 逃げろ〜!」
と 一人で 仕事から 離脱した・・
この時点で 既にpm1時・・
「 今日は のんびり弁当を食ってるわけには いかぬ・・」
と コンビニで カレーまん、ぶたまん、練乳入りフランスパンとミルクティーを
すばやく 買い込み
昼飯の 時間短縮を図った・・
運転しながら パンを食うのは苦しい・・
パンを持ちながらでは お茶が飲めない・・
こういうときに限って 信号は青ばかり・・
パンの粉が パラパラ落ちないように 気を使いつつ
赤信号を なぜか喜びつつ 茶を飲むのであった・・
今日の段取りは・・
まずは 去年、一昨年と 1〜4月にボウズを食らいつづけている
足場の悪いところへ 性懲りも無く挑戦する・・
それで ダメなら 先日開拓した 小さな漁港へ行こう・・
と いうものである・・
今年のわしは ちょっと違う・・
既に 元旦と 1月の末にも メバルを釣り上げている・・
めばるingでなら この時期でも メバルが釣れるのではないか?
「 敦賀には 冬にメバルはいません!」
と 去年断言したが
今の わしなら 前言を撤回できるのではないか?
と かように 考えたわけであります・・
敦賀も ええ天気でした・・
カヌーを えっちらおっちら漕いで行くと
今日は わりかし波が ございます・・
しかも 南風・・
「 めずらしい・・」
足場の悪いところへ 上陸し カヌーをテトラに引き上げ
「 海の神さん どいとくれ・・」
と 海に向かって 大胆にも 小水を 放っていると
「 はれ?」
なんと 崖の上から 一人のおっちゃんが 降りてくるのが見え
放尿中のわしと 目が合ってしまいました・・
おっちゃんは 「 ぎょ?」と しておりましたが
わしも 驚きました・・
「 うーむ・・ かっこ悪い・・」
この崖を降りるためには まず高い有刺鉄線を越え
断崖絶壁ぎりぎりに 張り巡らされた 有刺鉄線の柵の際を
かに歩きに ツタってこねばならないため
さすがの わしでさえ こうしてカヌーを購入したというのに・・
おっちゃんの 手には 竿ではなく ナギナタのような
鎌が 持たれておりました・・
「 ふむ・・ 海藻を採りに・・」
わしは あのような長鎌で 海を引っかき回されれば
とても 釣りにはならぬと考え
とりあえず 先端部の ポイントを 確保しに急ぎました・・
とりあえずは パイロットワームとして パワーシラスの白を投入しました・・
「 ふむ・・ 当たりはある・・」
乗らないものの 小さな当たりはある・・
おっちゃんが 近づいてきたので
「 こんちわ!」 と挨拶・・
「 ええ船やね・・」 (福井なまりで・・)
「 うん・・あれはカヌーなんですわ・・」
以下・・ カヌーを詳しく説明・・
おっちゃんは ワカメを採りに来たらしい・・
「 今年は まだワカメも ちっちぇーわ・・」
「 何 釣ってんの?」
「 めばる?」
「 それって ほんまは 半夜の釣りじゃろ?」
「 いや・・昼間でも 釣れます・・」
こうして わしは おっちゃんに 釣れるところを見せつけねば
ならなくなりました・・
「 よっしゃ!」
たぶん キープサイズを掛けたものの
途中で 痛恨のバラし・・
シュリンプ オレンジに替えて 攻めるものの
なんとか 12cmくらいのやつを 1匹・・
おっちゃん曰く・・
「 もっと ちっちゃいワームにせんと いかんのと違う?」
「 わしも ときどきルアー使うけど 白いやつを 使うなあ・・」
「 くそ〜 むっちゃ かっこ悪い・・」
「 ここは もうカブラに賭けるしか ありませんな・・」
あんまり わしが釣らないので 興味を失った おっちゃんは
ワカメ採りに専念しております・・
カブラに ステンボー 3Bをセットし投入・・
「 おっ!」
いとも簡単に 釣れてしまったものの サイズは10cmほど・・
しかも 喉の奥のほうに針が・・
ジグヘッドは 返しを全てつぶしてあるものの
カブラは そのまま使っていたので 針を外すのに 四苦八苦・・
ぐったりしてしまったメバルを やむなく袋に入れるところで
おっちゃんと 目が合う・・
「 おっ! こりゃあ 見てはいかんものを 見てしまったなあ・・」
「 いや・・がさごそと 袋の音がしたので つい・・」
「 くっそ〜 くっそ〜 超 むっちゃ かっこ悪いし・・」
苦笑いを しつつも わしは カブラに手ごたえを感じておりました・・
返しを なんとかハサミでつぶし 次を 狙いました・・
水は 澄んでおり かなり底のほうまで見えております・・
どうやら 15mほど先の 駆け上がりの底に メバルは 付いておるようです・・
また 針を飲まれてはいかんので 少し早めにリールを巻き
ペンペンペンと アクションを入れます・・
「 おしっ!」
今度は 16cmくらいのやつが釣れたので
「 やっと こんなん釣れました・・」
と おっちゃんに 見せると
「 あ〜 そんなもんやったら 上等だ・・ 数がそろたらなあ・・」
「 くそー・・ まだ 数を揃えろ てか・・」
しかし それからのわしは まさに 1投1匹で入れ食い状態になりました・・
( 5cmくらいからのやつも 含め ちぎっては投げ 状態・・)
「 こんなん出ましたけど・・」
「 これは なかなか・・」
と 17cm 18cmと だんだん大きいやつを 見せびらかしました・・
おっちゃん曰く・・
「 ほほお・・にいちゃん 入れ食いやね・・」
「 やっぱり 場所がええのかな?・・」
「 最近 あったかかったしねえ・・」
「 腕や・・腕! 認めんかい!」
と 思いつつ・・
「 おおっ!?」
「 これは でかいんちゃうかな?」
と 揚げたやつは 21cm・・
「 これは ワカメなんか 採ってる場合と違うなあ・・」
と・・ようやく おっちゃんを 降参させました・・
おっちゃんは 仕掛けにも 興味を持って見に来たので
「 こいつは カブラと いいまして・・」
と 今日はじめて 使ったカブラの 説明を致しました・・
おっちゃんは 例の 有刺鉄線を張った 地主のことを
「 あいつは ここらでは 欲本(よくもと)と 呼ばれとってなあ・・」
と 地元の話をしつつ
「 これ以上 採ったら 重うて 崖登れんし・・」
と コンビニ袋 いっぱいのワカメを持って 崖を登って行きました・・
「 わしも 今度来たら ワカメを採ろう・・」
と おっちゃんがいなくなって 張り合いのなくなった わしは
pm4:30に 撤収・・
メバルは 塩焼きと 味噌汁にして いただきました・・
「 とうとう 辿り着いたな・・」の感がある カブラでしたが
あと 数回 実績を積めば まさに 『 プロ昼間メバル釣り師・・』の名に
恥じない 釣り師に なれそうな・・
次回が 楽しみな・・
カブラを 教えてくれた かさご氏に 感謝・・
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