2004年1月30日
越前海岸・・
この 怪しい響き・・
敦賀ICからでも 45分くらいの距離があり
「 敦賀湾でも 充分 釣れるわい・・」
「 夕飯のおかずに 間に合わんわい・・」
「 運転が しんどいわい・・」
と いままで 頑なに 避けておったわけですが
さまざまな情報(尺めばる や アオリの爆釣・・) を得るにつれ
「 越前海岸に 行きさえすれば・・」
「 もう 釣れて 釣れて・・」
という 想像は ふくらむばかり・・
とうとう 「 河野海岸 探索ツアー 」を 友人の『まいち氏』と
計画することと あいなりました・・
「 なんで 『越前海岸』と違うねん?」
といった 苦情もあろうかと思いますが
わしらは
@ 敦賀からできるだけ近いこと
A メジャーでない ポイントを開拓したいこと
を 考慮した結果
@:「河野海岸有料道路」は 10kmしかないのに 890円と
べらぼうに高いため わざわざ 越前海岸というビッグポイントが
近くにあるのに わざわざ 高いお金を払ってまで 河野海岸で
釣りをするやつは いない・・
という 高精度な 推理を行ったわけであります・・
で・・ 一応 『糠』というところに民宿をとり ちょっと御馳走を食べて
『糠』『 カブラギ』『河野』という感じで 南下していこうという
計画をたてたのでした・・
で・・せっかくなので 宿で飯を食った後
「 夜の めばるingも やってみよやないか・・」
と 凄まじい意気込みで 乗り込んだわけであります・・
わしは 今まで 真昼間にしかメバルを釣ったことがございませんが
世間一般には
「 メバルは 夜釣るもんや・・」と 言われております
「 昼間?」と 声をひっくり返して 聞き返されることも
めずらしくは ございません・・
したがって
「 夜は よっぽどメバルが よお釣れるらしい・・」
と わしは 思っておりますが
多眠症で 暗いところが怖いわしは ずっと遠慮しておりました・・
で・・当日 仕事を早引きして わしの仕事が終わるのを 待っていてくれた
まいち氏と pm6:15に 出発しました・・
わしは 仕事で くたびれはてておりましたので まいち氏に 運転を
お願いしました・・
彼は 恐ろしく飛ばしておりました・・
よほど 気合が入っておって あせっておったのでしょう・・
まいち氏 曰く・・
「 女将に 夜 釣に行くと言うたら 命の保障ができんから
やめとき・・ 越前を なめたらいかんよ・・と言うとった・・」
「 ほほう・・そいつは おそろしいな・・」
ここで 少し まいち氏について・・
まいち氏は 去年の12月に 突然 めばるingに とり付かれました・・
毎日のように
「 もしもし・・今 上州屋にいるんやけど・・」
「 もしもし・・今 大阪の釣道具屋に いるんやけど・・」
「 もしもし・・ 今 彦根の北川釣具店にいるんやけど・・」
と 道具を 買い揃えておりました・・
めばるingで 絶賛 推奨されている
ウエダの PRO4 ファインラインスペシャル60( 以下FLSという )も
アルテグラも タレックスの偏光グラスも 防寒服も み〜んな 買ったので
意気込むのも当然・・
彼は 燃えていました・・
おかげで わしが買った
AIR VIPER RAZZLE HEAD BORON ( 以下 AVRBに略・・)
との 比較もできたので どこが違うか挙げてみましょう・・
@ AVRBは 先径1.2mm FLSは 0.8mm
AVRBのほうが 圧倒的に硬い・・
( 硬すぎたか・・と心配・・)
FLSは とても しなやか・・
( もっと 硬いかと想像しておりました・・)
A 長さは 同じ・・
B FLSのほうが 断然 軽い・・
振った感じも 軽い・・
C グリップは AVRBのほうが 手の形になじむ
( 指の形に へこんでいる・・)
D 振ったときの 振りの減衰・・
FLSは シュン! シュンシュン・・・
AVRBは シュン!・・ で 振り戻り なし・・
E FLSのガイドのほうが多い・・
F 指で曲げてみると AVRBは 先端部が「J」の字に曲がるのに対し
FLSでは 中央部当たりから きれいに弧を描く・・
こんなもんです・・
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わしの 竿・・
普段は リビングの 壁に 架けられております・・
これなら いつでも 好きなときにしゅんしゅん 振れるわけですな・・
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グリップ部・・
このように よお出来てます・・
リール・・
旧型の アルテグラ1000 もうじき 新型の2500に なるのです・・ |
さて・・
民宿には pm7:45ごろ到着し
「 腹減った!」 「 腹減った!」
と すかさず 飯にしてもらいました・・
わしらは 釣りに出ねばならないので
あらかじめ
「 カニは 食うのに時間が掛かるので 魚の旨いやつを・・」
と予約してあったのだが
出てきたのは
ゆでカニ・焼きカニ・カニグラタン・ヒラメの舟盛り・・
「 あれ? カニやね・・」
女将 曰く・・
「 やっぱり ここへ来たら カニでしょう!」
「 なるほど・・」
わしらは むしゃむしゃと 行儀悪く 急いでカニを食いましたが
やっぱり 宿を出たのはpm9:30でした・・
「 とりあえず 1時間でも やってみますか・・」
と 糠漁港にて 竿を出すことにしました・・
「 暗い・・」
「 どこに 放ったらええのやら さっぱりわからん・・」
とりあえず 先端部で黒い海に向かって 投げてみました・・
2投目で まいち氏が
「 おっ! 釣れたみたい・・おっ 釣れてる釣れてる!」
と揚がってきたのは 17cm くらいのメバル・・
「 幸先 ええですなあ・・」
3連発で まいち氏に メバルが釣れました・・
まいち氏 曰く・・
「 当たりが いっぱいあるぞ!」
「 ええ!? おかしい・・」
わしには さっぱり 当たりがございません・・
同じところに 投げているのに・・
竿の差か?
む・・ルアーか?
わしは シュリンプエビ味噌入りを 使っておりましたが
まいち氏は シラスの夜光・・
わしも シラスに替え 投げてみると
ミミミ という当たり・・
「 やっと 当たりが出たか・・」
しかし 掛かりません・・
竿の差か?・・
「 竿を 貸してくれ!」
こんなに 差が出るのならば もはや FLSを買うしかないのでは?・・
しかし 同じく ミミミ という当たりが あったのみ・・
「 よかった・・」
しかし 手の感触は ほとんど変わらないものの
穂先に出る当たりは 段違いに よくわかってしまう・・
「 おそるべし・・ FLS・・」
ところで・・
まいち氏は 根掛りやら ライントラブルで 悪戦苦闘しております・・
わしは ターゲットを絞れないので 波止のヘチ狙いで テクトロを
やってみました・・
ミミミ と 当たりがあり 16cmくらいのやつが やっと釣れました・・
「 なんか 釣った気が せんね・・」
「 釣ったというより 釣れたというやつやな・・」
「 やっぱり 昼間に 下見しとかんと さっぱりわからんな・・」
「 寒いし 帰るか・・」
と この日は 満足感を得られぬまま
特に わしは まったく 攻略法を思いつかなかったので
何が わるいのやら・・
「 やっぱり わしには 夜は向いてないわい・・」
「 でも 明日が あるわい・・」
「 今回のツアーは ポイント探索が 目的なんやわい・・」
と 明日のことを 相談しながら 楽しく酒を飲んで 寝ました・・
2004年1月31日
am6:00・・ トイレに起きたものの
「 まだ暗い・・ これでは 夜釣りと 一緒やし・・」
と・・2度寝・・
am7:00 起床・・
昨晩 釣ったメバルを 塩焼きにしてもらい 朝食で食う・・
天気は小雨・・
空は 明るい・・
天気予報では じき晴れるらしい・・
「 ああっ! 不幸な出来事が・・」
「 なんやねん!?」
「 サングラス 忘れてきた・・」
まいち氏は 大事な 大事な 偏光グラスを 忘れてきたらしい・・
「 ご愁傷様です・・」
さて・・
女将 曰く・・
「 ここんところ ずっと 波が6〜7mもあったのに めずらしいねえ・・」
と言うくらい 穏やかな海・・
さらに 女将曰く・・
「 こないだは うちの前のそこらへんで グレを入れ食いで 釣ってたよ・・」
「 なに?」
「 それでは そこから スタートということで・・」
道を横断すると そこは すかさず海・・
澄んだ水・・ きれいに底まで見えている磯・・
「 ブルーバック と呼ばれるメバルは こういうところに おるのじゃろうか?・・」
と 2人で 攻めるも なああんにも 当たりなし・・
水温が 低すぎるのじゃろうか?・・
もっと 遠くに居るのじゃろうか?・・
小魚 1匹見えない状態・・
「 あきませんな・・」
「 移動!」
甲楽城( カブラギ)港 到着・・
ここは メジャーポイントで 秋には 鈴なりの人が見られるところである・・
今日は 先端部に 2人のみ 先客あり・・
テトラ積みの外海側を探るも 当たりなし・・
「 あきませんな・・」
先端部へ移動・・
先客に挨拶
「 釣れますか?」
「 いやあ・・子供と サヨリを釣にきたんやけど さっぱり・・」
「 なああんにも?」
「 なああんにも・・」
2人で 先端部を 探るも 当たりなし・・
水が澄んでいて 底まで 丸見え状態・・
「 あきませんな・・」
わしは 内側の波止際を探索・・
ミミ・・ という当たりが発生・・
続けて 探ると ようやく8cmくらいのメバル・・
「 うーん・・これか・・」
即 放流・・
「 竿 貸してくれ!」
これくらいの メバルの当たりが FLSで どのように出るか 実験・・
ミミ・・
やはり 感触は同じだが 穂先に出る当たりが大きい・・
ここで ふと気づいた・・
「 わしは 日中 穂先では 当たりを取っていない・・」
わしの 目線は いつもラインと その先 ルアーのある当たりを 推定して
追っており ラインの動きや かすかに見える ルアーを
見ているのだった・・
「 なるほど それで夜は 勘が狂ってしまうのだな・・」
ここで FLSの投げについて 調べるつもりで
波止の真ん中に 浮かんでいるブイに向かって 投げてみた・・
ロープが 海底まで伸びているのも見えたので
一応 周囲を探るつもりで 縦に探ってみた・・
ムミムミと 当たりがあった・・
すかさず 合わせたが 乗らなかった
が・・ 空あわせで 浮き上がった ミートネールの後ろに
キープサイズの メバルが 付いてあがってきたのが見えた・・
「 居った!」
竿を 自分の竿に交換し
シュリンプえびみそを 投げた・・
くいーん という感じで 18cmのメバルが 釣れた・・
「 これや・・ これやがな・・ 」
ようやく 釣った実感が沸いてきた・・
ブイの底には まだ 数匹の魚影が見えている・・
2匹釣ってみたが これは 10cmほどしかなかった・・
「 うーん どうやら 今日のメバルは 波のない穏やかなところの
障害物に 付いとるらしい・・」
と 他にも浮かんでいる ブイを 次々攻めてみたが
メバルは 確実に居るものの みな 10cm未満であった・・
「 移動やな!」
河野漁港に到着・・
甲楽城と同じく外海には 当たりがない・・
内側の 大量に浮いたゴミの 間に たくさんのチビメバル・・
しばらく たわむれるものの
「 こんなこと しに来たんと ちゃう・・」
「 移動やな!」
これより 河野海岸有料道路に 突入・・
「 おおっ! ええがな ええがな!」
グレ釣りに よさげな磯が たくさんある・・
いかにも よさげなのだが
2回ほど 追跡してきた メバル(15cm級)が 見えただけであった・・
「 ま・・アオリのシーズンには ええじゃろうな・・」
と どんどん 探りながら 移動・・
大谷漁港 到着・・
「 浅い・・」
当たりもなし・・
ここで 『 昼食できます』という看板のある店で 飯を食う・・
結構 ご馳走でした・・
3,000円 也・・
これより さらに南下し あちこち当たるも
当たりなし・・
ちっちゃい漁港に到着・・
「 むむ・・」
「 何かが違う・・」
雰囲気が ここだけ春のようだ・・
まったくの べたなぎ状態・・
「 おっ! タコや!」
タコ発見・・ ここは活性が高いのでは?・・
とりあえず シュリンプえびみそを 放ってみる・・
12cmくらいのメバルが釣れた・・
「 ここや・・」
この漁港内は 内側に石積みの 駆け上がりがある
停泊中の 船と船の間から この駆け上がりを 攻める・・
ワームが 通っていると思われるあたりに 白い影が追跡しているのが見えた・・
ミミっ と来たので すいーっ と合わせると
くいーっ と 17cmメバルが揚がってきた・・
「 これや・・これやがな・・」
その後 外テトラに乗り 攻撃を開始すると
「 なんや? なんや?」
と メバルが いっぱい出てきよりました
中には 20cm級のやつも ばっちり見えとります・・
ところが はじめは ポツポツチビメバルが 釣れたものの
でかいやつは 鼻先を ワームが通っても 知らんふりを決め込んでおります・・
「 ゆ〜る〜さん・・」
( 桃太郎侍風・・)
ミートネール・ スクリュー・シュリンプ・シラス・メバミートの
各色を とっかえひっかえ投げますが 反応しません・・
最後に ほとんどあきらめて Mamaフィッシュクリアを 早引きしたところ
やっと 17cm・・
見えてる20cmは 一度だけ くわっ と口を開きましたが
それまででした・・
そういうわけで わしのキープは3匹
あとは まいち氏の14cm1匹をもらったのと 穴はぜ数匹・・
今回のツアーで 得たもの・・
@ 1箇所 ポイントが開拓できた・・
A 夜は いきなり知らんところへ行っても さっぱりわからん・・
( 下見 必要・・)
B でも 夜は 確かに釣れてしまう・・
C AVRBは わしには 合ってるらしい・・
D FLSは とても良いけど わしには1匹も釣れんかったので
縁がなかったということで・・
E 夜 釣るには 穂先だけで 当たりが取れるようにならんといかん・・
F ブルーバックを 見ることができんかった・・
( どこに 居るのじゃろう?)
G 去年の わしは 1・2・3月 メバルを釣ることが出来んかったが
今年は 釣れた = うまくなった・・
今度は 昼間に 絶大なる効果があると言われる
カブラを あの 見えメバルに 試してみたい・・
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